人間関係のストレスについて

職場で、学校で、趣味の集まり、友人との付き合いなど、私たちは様々なシーンで人間関係を構築することを求められています。人間関係を穏やかに平和に過ごしたいと考えている方も少なくないことでしょう。人間関係のトラブルが原因でストレスを溜めていることもあるでしょう。生きていく上で人との付き合いは避けて通ることができません。しかし同じような集まりに属す人々の中でも、ストレスを溜めている人と支障なく、円滑に過ごしている人がいることも事実です。ストレスを溜めやすいのはどんな特徴があるのでしょうか。

今回は、避けては通れない人間関係を楽に、スムーズにするためのコツ、ストレス解消の方法などを探ってみたいと思います。

人間関係による様々なストレス

人間関係のトラブルは、ストレスの原因の中でも一番の挙がる項目です。最近では子どもたちも抱えているという「人間関係のストレス」ですが、様々な種類があります。ここでは人間関係による様々なストレスについて述べたいと思います。

1.家庭のストレス

家庭のストレスは、親、子どもやパートナー、親戚の付き合いに対する悩みなどがあります。身内で起こる小さなイライラの積み重ねが気付けばストレスになっています。友人であれば、ストレスになったら付き合いをやめてしまうという解決策がありますが、家庭であれば付き合いをやめるという選択肢はなかなかできないことでしょう。

2.友人関係

友人関係のストレスは、ある友人の行動が気にいらなかったり、必要以上に踏み込んできたり、嫌がらせまがいのことをされたりなど大小様々なものが考えられます。友人関係では、付き合いをやめてしまえばストレスはなくなります。とはいっても学校や趣味の集まりなど友人付き合いを断つことは簡単ではないでしょう。また、現在は顔を互いに知らなくても、身元がわからないまま、スマホやネット上で気軽に話ができる時代です。実際に人に囲まれたとき、無理に話さなくてもよいスマホやネットに依存しているために、対人でのコミュニケーションをとることができずに困る人も増えているそうです。友人を作れないことがストレスになっている人、付き合い方でストレスを感じている人は口に出さないだけで案外多いのではないでしょうか。

3.職場での人間関係

次に職場での人間関係です。働いている以上は円滑で平和に過ごしたいと誰もが思っているのですが、個人の集まりなので簡単にうまくはいきません。同僚や上司、部下との仕事上のちょっとしたやり取りや、取引先の相手との付き合いなど気遣いによる疲れがストレスになってしまうのです。セクハラやパワハラ、お酒を強要されるアルハラなどもあるかもしれません。

また、仕事で一緒になった仲間同士でも、何か問題があると簡単に関係は変化してしまうものです。人を入れ替えるわけにもいかないし、転職を考えるには厳しいご時世で我慢の積み重ねになってしまいます。職場で過ごす時間が一日の中で大半を占める方も少なくないために、とくに溜まりやすい環境であると言えるでしょう。

このように人間関係による様々なストレスは、この世に生まれた以上、避けては通れないものです。人付き合いは避けられないものではありますが、工夫次第で軽減することはできます。いかにストレスを回避するかで、人間関係を楽しむことにつながっていくのです。

 

ストレスを感じやすい人の特徴

例えば、ほかの人と話していて、悩みやストレスがなさそうで羨ましいと感じたことはありませんか。あるいは、人間関係でどうしたら悩みを抱えずに過ごせるのだろうかと考えて、結局仕方のないことだとため息をついて終わっていませんか。本当は毎日生き生きしている人にもストレスがあって、上手に発散させ、溜め込まないように回避しているのです。

ストレスを感じやすい人には実はいくつか特徴があります。

1.失敗を引きずりやすい
1つ目は小さなことをいつまでも考えてしまう、あらゆる失敗をずっと引きずってしまうタイプの人です。このタイプは、内向的な人に多く、人付き合いも苦手という方も多いようです。

2.真面目で几帳面
2つ目は真面目で几帳面な人です。このタイプは、何に対しても熱心で理想が高く内心では誰にも負けたくないと頑張ります。常に完璧を求めているので自身や周りの小さな失敗が許せず、心に余裕がない結果感情的になってしまうのです。

3.相手を優先してしまう
3つ目が、お世話が大好きで相手を優先させるタイプの人です。その場の空気は読めるし、よく気が利いて仕事をこなして真面目なのですが、周囲を気にしすぎて自分の行動や発言を制限して我慢します。積もりに積もった我慢が限界を超えて体調を崩すのです。

こうしてみると、自身に求めるものを相手にも求めてしまっていることが多く、期待通りにならなかった、周囲の協力が得られない場合、なんでも自分が引き受けてしまうような頑張り屋な方は特にストレスを溜めやすい傾向があると言えるかもしれません。「こうであるべき」、「しなければならない」という精神的に余裕の少ない行動派や何もかもを出せずに抱え込むような性格の場合は注意が必要です。また周囲の反応が気になる、他人の発言に一喜一憂するなどの場合もストレスを溜めやすい傾向があります。人間関係で小さなイライラの積み重ねが大きな問題に変換してしまうものです。まずは自分自身の傾向を把握していきましょう。

人間関係のストレスを解消するために

避けては通れない人間関係。溜まってしまうストレスを解消するためにはどうしたらよいのでしょうか。人間関係を絶ち、一人になれば問題ないと思う人もいるかもしれません。しかし、孤独な環境もなかなか辛いものです。自信をなくしたり、寂しさで気持ちが沈んでしまったりするものです。

よく言われるのが、趣味に没頭することです。好きなことに夢中になれて簡単に思考が切り替えられる方法です。思考の切り替えは特に趣味がないという人でも可能です。日常とは違った環境に行くことが気分転換になって、イライラが解消したという経験はないでしょうか。時間がない場合、自宅にいるときは、日ごろしないことをやってみるのが気分転換のコツです。一緒にいると居心地のよい友人と遊びに行くのもよいでしょう。大きな声で笑うこと、何でもない話で盛り上がるなど自分の素が出せる相手なら最高です。ストレスを解消するための人間関係も大切です。

先に挙げた方法は、行動することで解消される方法です。では、考え方で解消する方法をいくつかご紹介します。

人にはいろんな考え方があって、価値観がそれぞれ違うのだと「当たり前に」してしまうことです。みんなが同じ物差しで物事を見ているわけではないので、当然その感じる長さが違います。同じ場所で見ているものでも、人によって見え方が違うという様々な考えを受け入れられるようになると、自分が知らなかった別の角度からの姿が見えるようになります。考え方が柔軟になるので、一方的な見方がなくなり「かもしれない」と思えるようになっていきます。

あとは「こうでなければいけない」という縛りをなくすこと、物事に対して何でも白黒ハッキリさせるのが一番だという考えから「どちらもいいのでは」と曖昧さをあえて許す「心の器」をもつことです。それでも感情に任せて「人間瞬間湯沸かし器」になるときは、言葉に出す前に深呼吸がお勧めです。一呼吸を置くことで、心に余裕が生まれ冷静になれるようです。

そもそも人間は、育った環境が違うので性格も考え方もバラバラです。親子でも考え方や価値観が違うのに、他人が自分と一緒であることは奇跡に近いのです。「まあそんなものか」と思える瞬間を増やしていくことが、人間関係の潤滑剤になりストレス解消と予防になるのです。

人間関係のストレスで悩んでいる人には考え方や捉え方に特徴があります。小さなことが気になっていつまでも引っ張る人、頑張り屋で几帳面、何事にも完璧を求めて感情的になりやすい人や周囲に気を遣いすぎて何でも抱え込んでしまう人がストレスを感じやすいと言われています。

そのほか、心のしくみについての知識を身につけることは人間関係のトラブルの防止や解消に有効です。

記事 メンタルヘルスコンディショニング講座講師・佐々木幹

佐々木幹

佐々木幹メンタルヘルスコンディショナーⓇ

投稿者プロフィール

株式会社スマイルエデュケーション3代表取締役
一般社団法人ハッピーライフカウンセリング協会代表理事

大手民間スクールで約30年間スクール経営に携わり、販売マーケティングを皮切りに、商品開発室、教務室、学務室、通信教育センターの各部門責任者を歴任

現在は、自身が企画したメンタルヘルスコンディショニング通信講座の資格(メンタルヘルスコンディショナー)を取得し、「Live」「Love」「Smile」をかけ合わせた造語『LiLoveS』をコンセプトとしたハッピーライフカウンセリング協会と、学ぶすべての方の笑顔を目指すSmileCom(スマイルコム)のスクール運営を行う一方で、当サイト(メンタルヘルス情報サイト)の記事執筆を手掛けている。

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