
日常の中でメンタルヘルスを保つために、私たちは心と体をリラックスさせる事がとても大事な事だと思います。
心と体はつながっています。医学でも心と体を統合して診療する「心身医学」があるくらい、心と体がつながっていている「心身相関」と言う考えは特別な事ではないのです。
ちなみに心身医学とは主に体を見る身体医学的なアプローチとともに現れた症状に関する心理的、社会的な因子も追及しながら治療する医学の事を言います。
対象となる疾患は心身症と呼ばれる包括的な病気の観念で分類されています。
このようにストレスは心と体が病気になってしまうくらい私たちに影響を及ぼすのです。
ストレスから心身ともにリラックスをさせるために
私たちはこのような心身症的な病気にかからないために普段の生活の中でワークライフバランスに気を付けて、適度な運動、仕事、睡眠と休息に気を付けていることが大事なのです。
そこにさらに心と体をリラックスさせる事を心がける事が大事なのです。
心と体をリラックスさせる事で私たち自身がストレッサーに対して耐えられるように、ストレスに強くなれると思います。
ストレスに対する反応、ストレス反応は脅威であるストレッサーに対して心と体が防御反応をした結果です。
しかし過剰なストレス反応が起きると、本来必要な休息や睡眠をとる事ができなくなってしまう事があります。交感神経が働きすぎて、心と体が休まらなくなってしまうからです。
このために自律神経の副交感神経を優位にするために心と体のリラックスを心がける事が大事なのです。
リラックス反応とは環境が安心、安全である事、刺激がなく脅威を感じないと体が判断した時に起きる反応です。
安心安全な環境とはどのような所でしょうか?これは個人差があると思います。リラックスしたいなと思った場合はまずこの安心できる場所を確保する事が大事だと思います。脅威と危険を感じない場所とはどこでしょうか?
私はたとえば自分の部屋に戻ると安心、安全な場所だと感じて心が落ち着くのを感じます。自分の家に戻った時点でそう感じます!
仕事から戻って、夕食を食べながらテレビの前に座って、少しの時間ですが、自分がリラックスできる番組を見ながら、なごむ時間が安心できる、リラックスできる時間です。
大事な事は日常の中でこのように本当に自分が安全で落ち着いて過ごせる時間と場所を積極的に確保する事を心がける事だと思います。
好きなカフェ、公園、人それぞれ安心できる場所は違いますので、どこかぜひ安心安全な場所を見つけて、心と体をリラックスできる時間を一日の中で少しでももってください。
また心と体をリラックスさせるという事で対人関係においても、自分が信頼されている、理解されている、守られている事、必要とされている事で人間は心と体をリラックスさせる事ができるのです。逆に人に疎外される事は大きなストレスになります。その時に感じる不安、恐れ、苦痛、焦燥感はああ大きなストレスになってしまいます。
人間は一人では生きていけません。サークルや何か趣味の仲間などを持つ事で他者から理解されている、大事にされている、仲間がいる、自分は一人ではないと感じる事で人は孤独感から解放されて、心と体がリラックスできるのだろうと思います。
今の時代は地域の活動、スポーツクラブなどどこかでつながりや仲間を持つことが可能な時代です。もちろん昔よりもとなり近所との人間関係が疎遠になっていて、人間関係が希薄になっていると言われています。それはそうですが、自分が少し努力をすれば、まだまだ仲間を作る事ができるのです!
ですからぜひ楽しい仲間を見つけて、人とのつながりを持つ事で大切にされているという実感をもって、そして自分もまた他人に対してもやさしく接して、人のつながりをもってください。
心と体をリラックスさせるためにとても有効的な事は楽しい、うれしい気持ちになる事、笑う事です。私たちがうれしい時、楽しい時は不安や恐怖の気持ちはどこかへ行ってしまいます。
自分が楽しくて、うれしい時はストレスから解放されることができます。実際笑ってうれしい気持ちでいると体からは幸せホルモンのオキシトシンやセロトニンが出て、体の中のストレス物質を減らす事が研究からわかっています。
うれしい気持ちや楽しい気持ちになれない時は作り笑いをしているだけでも大丈夫なのです。脳は本当の笑いと嘘の笑いを区別できません。作り笑いをしているだけでも脳からはセロトニンが出て、体の中からストレス物質であるコルチゾールが減っていきます。ニコッと笑ってそうなのですから、うそでもいいから「あははは」と大きな声を出して笑ったらもっと効果は倍増します。
この作り笑いをエクササイズにしたのが「ラフターヨガ」です。
実は私もラフターヨガを実践しています。笑う事が何もなくても「あはははは!」と声に出して笑う事で本当に心と体が楽しい気持ちになって、うれしく楽しい気持ちになる事ができます。
よく「笑う事が何もない」「笑うなんて」と言う人がいます。「最近の笑いはつまらない」とかいろいろ難癖付けて、口をへの字にしていては楽しい気持ちになんかなる訳ないと思います。
ただ顔の口角を上げているだけでも笑っていると脳は錯覚します!
大きく、難しく考えずにたまにはちょっと口角を上げてみる。ここから初めてみてはいかがでしょうか?
私は笑いヨガもやっています。落語も大好きです。よく笑います。笑うと楽しい気持ちになります。辛い事があっても、安心できる家に帰ってから録画しておいた落語のビデオを見ます。30分くらいですが、楽しい気持ちになって、何かリラックスができます。
私はこうしています!
さて心と体をリラックスさせるために後できるとてもいい方法は自分が好きな事や熱中できる事に没頭する事です。つまり趣味など自分が好きな事に熱中をする時間です。
趣味を持つことはメンタルヘルス的にもとてもいい事なのですね。ストレス状態では不安や恐怖を覚える否定的な思考をずっと続ける事が心理的なストレスとなってしまい、堂々めぐりで結局ストレス状態を継続させてしまう事になってしまいます。
この堂々巡りをいったんリセットさせるのが好きな事や趣味に没頭をして「今に集中すること」なのです。
今自分が目の前でやっている事に没頭をして、その日を楽しく穏やかに過ごす事が大事なのです。まさに「今に気が付く」事が大事です。好きな事や趣味に没頭している時は完全におそらく問題となっているストレスの原因から解放されて、不安や緊張などのストレス反応は軽減されているでしょう。
心と体をリラックスさせる方法として私が後お勧めしたいのが「マインドフルネス」です。今の趣味に没頭している時と同じように、頭を空っぽにして「今生きている自分に意識を向ける事」。マインドフルネスは宗教の修行ではない瞑想と思ってください。
今の自分に集中をして、頭を空っぽにすることでいったん自分の中の堂々めぐりをリセットさせる事が出来ます。ほんの1~2分、日常の中で、例えば電車の中で外の景色に意識をむけて、ゆっくりはく息を長くとりながら、ゆっくり呼吸をして、ただ目の前の景色に意識を向ける事で心と体が意外とリラックスするのが発見できると思います。
このように自分で上手に心と体をリラックスさせる事でメンタルヘルスを維持する事が出来ます!
記事 メンタルヘルスコンディショナー・クラウディア マーツ
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