ストレスに効く入浴とは

入浴は体を温めたり、清潔を保ったりするだけではなく、ストレスを解消する効果といわれています。しかし、誤った入浴方法では、ストレスを解消するというより、逆に疲れを溜め込んだり、身体的に悪影響を与えたりする可能性があります。今回はストレス解消にいいと言われている入浴についてご紹介していきます。

■ぬるめの入浴でストレスを解消

ストレスを解消するための入浴方法はいたってシンプルで、ぬるま湯にゆっくりつかって入浴する方法です。その理由としては、ぬるま湯で入浴することによってリラックスするときに活発になる副交感神経が働くからです。人の自律神経には交感神経と副交感神経があり、この両方がバランスよく活動することで心のバランスが保たもたれると言われています。プレッシャーなどのストレスを抱えることで交感神経が活発になり、副交感神経の働きが少なくなることもあるため、普段ストレスを多く抱えていると感じている人には副交感神経を活発にすると心のバランスが乱れにくいとも言われています。そのため、副交感神経の働きを活発にしてくれる入浴はストレス解消に効果的なのです。

また副交感神経をより効果的に活発にする入浴方法としては、夏季であれば38度程度、冬季なら40度程度のお湯に大体20分から30分程度入浴するとよりストレス解消につながりやすいとも言われています。しかし、普段あまり長い時間入浴することに慣れていない方は、20分から30分の時間入浴することに逆にストレスを感じてしまう方もいるかもしれません。そのような方は、初めは無理せず入浴時間を5分からはじめていただき、徐々に入浴する時間を増やしていく方法がおすすめです。また5分間入浴してから髪や体を洗ってまた5分入浴するといった交互に入浴していただく方法もおすすめです。

また入浴をしてストレスが癒されている状態のまま、そのまま就寝していただくことで質のいい睡眠をとることもできます。質のいい睡眠をとることで、心のバランスの安定を保ちやすいのでストレスも溜まりにくくなるようです。入浴してから1時間以内に就寝していただくことで質のいい睡眠をとりやすい状態になりますが、入浴前のご飯を食べる時間も重要です。ご飯を食べた後にすぐに入浴すると内臓に負担がかかりやすいといわれているので、ご飯をとってから時間を1時間ほどとってから入浴するようにしましょう。

■入浴剤でストレス解消

入浴でストレスを解消したいと考えた時、入浴剤を入れる方法もおすすめです。入浴剤といってもその種類はさまざまで、どのような入浴剤をいれたらいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。香りのついている入浴剤であれば、自分の好みの香りであれば特に問題はないですが、一般的にはラベンダーやカモミールなどの香りには、鎮静効果があるといわれているため、よりリラックスしてお風呂を楽しめるかと思います。

また、炭酸ガス系の入浴剤もおすすめです。入浴剤の中でも炭酸ガス系の商品は、お湯による血管の拡張作用を利用して、血流量を増加してくれます。そのため、お風呂に浸かる事での血行促進効果をより一層高めてくれる事に期待できるのです。血行が促進されると、体全体の代謝が促されますので、疲れが取れたり、痛みやコリの解消に期待できたりします。お湯の熱との相乗効果で、炭酸ガスは体に良い影響をもたらしてくれるでしょう。

乾燥肌の人などは長い時間入浴することで、保湿成分が肌から失われたりすることもあるようです。そのため、入浴することでかさつきが強く目立ってしまったりする場合もあるようです。入浴剤にはスキンケア系のものもあり、保湿成分が含まれた商品を皮膚に浸透させられるものもあります。お風呂で体を温めると、角質層が膨潤し保湿成分が浸透しやすくなります。そのためスキンケア系の入浴剤を入れれば、肌へと潤いを与えられますし、お風呂上がりのしっとり感も長くキープできます。肌がしっとりとなめらかになりさらに気持ちが和らぐことに繋がるので、保湿成分がある入浴剤を使用していただく方法もリラックスやストレス解消に役立つと思います。

■入浴とマッサージでストレス解消

入浴時にマッサージと組み合わせる事で、さらなるストレス解消になることが期待できます。はじめにおすすめのマッサージは頭皮のマッサージです。頭皮は顔の皮膚とつながっており、指の腹で押さえて動かしても他の場所にくらべて柔らかさはないです。しかし、頭皮が固くなり血行が悪くなると、顔のたるみに繋がると言われています。入浴しながら頭皮をマッサージすると血行が良くなり、リラックスできるほか、顔のたるみの予防につながるといわれています。頭皮のマッサージ方法としては指5本の腹で頭皮を押して、頭皮をもみほぐすようにしてずらしましょう。一部ではなく、頭全体にすると、より血行が促進されます。

 

また、肩や首、ふくらはぎの筋肉をほぐすようにマッサージするのもおすすめです。特に普段から立ち仕事、あるいは長時間椅子に座った仕事をしている方は、足腰、肩に疲れが出やすいです。筋肉が固まり血行が悪くなると、代謝も落ちやすいです。お風呂に入るだけで、血行は促進されやすくなりますが、凝り固まった筋肉をほぐしたいのであればマッサージを入浴しながら行うとよりいいでしょう。それほど強くしなくても大丈夫なので、自分の手で肩や首を軽く揉みほぐしたり、ふくらはぎをマッサージしたりして、筋肉をほぐしてあげましょう。体の疲れを癒すと共に、気持ちもすっと楽になっていきます。

 

■温冷浴でリラックス

ただゆっくりと温かいお湯に浸かっているのではなく、冷たい水と交互に肌に当てる温冷浴は、リラックスするのにおすすめです。銭湯や温泉では水風呂が常時設置されているので簡単に出来ますが、自宅でされる場合はシャワーで軽く水を浴びるようにしていきます。温冷浴は、お湯に2分ほど浸かってから水のシャワーを10秒程度浴びるものです。繰り返していくと、血行が良くなり、気持ちもスッキリしていきます。しかし、急に冷たい水を当てると心臓に負荷をかけてしまいますので、やや冷たい水を当てたり足元からゆっくり心臓のほうまで水をかけたりして冷やしてみましょう。

温冷浴はあったかいお湯につかり、水を浴びることで毛細血管が拡張されるのと収縮されるのが交互に行われ、血管の働きが活発になります。これにより血流が良くなって、老廃物やストレスを感じると溜まりやすいといわれている乳酸を取り除く事に期待できます。温冷浴を続けていくことで、自律神経の働きを良くしたり、バランス良くしたり出来るのです。自律神経が乱れていると冷え性になる問題がありますが、そういった症状の対策にも期待できます。

ストレス解消やリラックスを目的として入浴される時、効果的な方法に意識をとられて無理な入浴をしてしまうのは逆にストレスをためてしまうこととなるので、自分のペースで無理のない入浴を心がけましょう。またぬるま湯や熱いお湯にしても、長時間お風呂に浸かっていると大量に汗をかきます。汗をかくと体が疲れやすくなりますし、脱水症状を起こす可能性がありますので、長時間お風呂に入る時は浴室で水分補給をするか、お風呂上りに水分を補給するようにしましょう。また、中には美容や健康に良いと言われている半身浴をする人もいると思います。半身浴は文字どおり、体の半分しかお湯に浸からないため、上半身が冷えてしまいやすいです。体が冷えたままでいると、血行が悪くなったり、自律神経のバランスが乱れたりする原因になりかねません。そのため、半身浴をする時は浴室を温めたり、肩に温かいタオルをかけたりするなど、体が冷え切ってしまわないようにするといいでしょう。

記事 メンタルヘルスコンディショニング講座講師・佐々木幹

佐々木幹

佐々木幹メンタルヘルスコンディショナーⓇ

投稿者プロフィール

株式会社スマイルエデュケーション3代表取締役
一般社団法人ハッピーライフカウンセリング協会代表理事

大手民間スクールで約30年間スクール経営に携わり、販売マーケティングを皮切りに、商品開発室、教務室、学務室、通信教育センターの各部門責任者を歴任

現在は、自身が企画したメンタルヘルスコンディショニング通信講座の資格(メンタルヘルスコンディショナー)を取得し、「Live」「Love」「Smile」をかけ合わせた造語『LiLoveS』をコンセプトとしたハッピーライフカウンセリング協会と、学ぶすべての方の笑顔を目指すSmileCom(スマイルコム)のスクール運営を行う一方で、当サイト(メンタルヘルス情報サイト)の記事執筆を手掛けている。

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