最近はストレスが多いと言われています。
会社でもストレスで体調を崩してしまい、仕事を休んでしまう人もいます。
一言でストレスと言っても、実は生きていく上である程度のストレスを私たちは必要としています。私は、これはストレスのパラドックスだと思っています。
ストレスを知り、強くなるには?
ストレスがありすぎては体を壊してしまいますが、ストレスがなさすぎると人間またこれはこれで良くないと言うのは面白い事だと思います。
実際にわたしが読んだ事がある新聞記事では人間ストレスもなく退屈にしていると心臓発作リスクが2倍になるという事です。
実際にストレスが多い人が大きな生きがいを感じているという調査もあるそうです。
あるストレス一杯の経験をしている時に「この経験にはどのような意味があるのだろうか?」と考える事は大きな困難に打ち勝つためには必要不可欠な事かもしれません。
ストレスにちゃんと対応するようにして、ストレスと上手に向き合いながら人生の意味を考えて、生きがいのある人生を生きたいと私は思います。
さて、ストレスとどう向き合うかといのは誰もが悩んだ事ではないでしょうか?上手にストレスマネジメントをすれば、ストレスの状態の中でも身体に害を与えすぎない程度に上手に乗り切れるものでしょう。
ストレスに適切にアプローチするためには二つの対応策方法があると思います。
一つはストレスの原因であるストレッサーにたいする直接的な対応です。二番目に心と体がストレスとどう向き合うべきか。認知的評価と対処能力です。
最初の直接的なストレスの原因に対する対処法ですが、原因のストレスの問題を解決できれば、解決をする事が大事だと思います。
また環境を変化させる事でストレスを回避する事ができれば、環境の変化を試みて、ストレレスから解放される事も大事だと思います。
私たちがしかし一番身近にできるストレスから解放される方法は「あれもこれもむやみに考える事」ではないでしょうか?
一つの問題に対してまだ起きてもいない事にまであれもこれもどんどん考えてしまうと思考回路も、どんどんネガティブの方に走ってしまい結局一つの小さな問題から、新たに100の大きなストレスを作ってしまう結果になってしまうかもしれません。
ストレスに対する考え方を上手にコントロールする事で人は意外とストレスに強くなれるのではないでしょうか?
アメリカのある研究者がストレスに強い人はある一定の考え方のパターンがある事がわかったのです。
ストレスに負けなかった人達は「ストレスのない暮らしなどない」と思ったり、「ストレスは成長のチャンス」と考えていたりしていたそうです。どんな状況でも決して絶望をしないで、困難にもしっかりと立ち向かっていったのです。
ストレスに強い人たちはどんな状況でも状況を変えるか、状況への自分の向き合い方を変えるか選択すべきだと考えていたそうです。
このほかストレスに強い人たちの特徴としては、自分の周りの周囲にも頼る事ができる素直さ、相手の事情も想像できる共感力、何事も経験だと思える心の向上心、原因を自分に探し、人のせいにしない謙遜さ、「まあいいや」と受け流せる前向きさなどを持っていたそうです。
ストレスに強いとされる人たちはただストレスの状況に絶望をして、ただ身をまかせるばかりでなく、自分からできる事に対して行動を起こして、ストレスの中でも自分を積極的に変えていくことで「ストレスに強くなる」事ができたのでしょう。
ストレスはコントロールできなくても、ストレスとの向き合い方ひとつでストレスにも強くなれるという事でしょう。
ストレスに対する自分の反応を客観的に分析して考えるのも意外とストレスに強くなるために大事かもしれません。
ストレス理論を学ぶ事でストレスは悪い事ばかりでなく、だれでも遭遇します。考え方を少し変えてみたり、とらえ方を変えてみたりする事でストレスに対しても強くなれるのだという意識が持てたらいいと思います。
たとえば物事に対して自分のとらえ方にはゆがみがある事を理解してみる事も大事な事ではないでしょうか?
私たちは意外と合理的な判断はしていないと思います。自分の経験や考え方のパターンによって偏った見方をしてしまう事を常日ごろからどこか理解しておけば、自分の考え方を客観的に見る事ができるのではないでしょうか?
たとえば何事に対しても破局的な見方をしていれば、ちょっとひた難事についても結論を急いで出してしまい、大げさに悲惨な結果を考えてしまうかもしれません。些細な事でもオーバーにとらえてしまう傾向がないか自分を吟味してみる事が大事だと思います。
特に過去に苦い経験をした状況と同じような状況に出くわした時は無意識のうちに自分の辛かった時の経験を思い出してしまい、それとオーバーラップさせて、実はまったく別の状況でそんなに大げさではないかもしれないのに、過去の自分の経験とオーバーラップさせてしまって、破局的な見方をしてしまうかもしれません。
そんな時は自分に「これは過去のあの時の経験とは違う」と言い聞かせて、冷静になる必要があると思います。
またすべてをありかなし的な考え方もよくないと思います。白黒をはっきりさせる事ばかりが考え方で正しいとは思いません。勝つか負けるか、あなたか私か。しかし、意外と解決策はその間のグレーゾーンにある時もあるかもしれません。
白黒しかなければ、他の解決策を消してしまうかもしれません。少し柔軟になって、曖昧、グレーゾーン、時としては白黒ばかりが結果でないという事も理解することは大事だと思います。
また、一つの過去の危険から「すべてはこうなんだ」と過度に一般化してしまう事です。これは本当に意外と多くの人が陥ってしまっている思考パターンかもしれません。一回のネガティブな経験からその後、何が続いてもすべて同じようにネガティブに考えてしまっているかもしれません。
また、「私は自分の直観、感情を信じる」というのも良くないでしょう。自分の直観や感情は意外と当てになりません。自分の感情ほど揺れ動く事はありませんし、直観は思い付きの部分もあるので、場当たり的な考えになってしまい、独断的になり、事実を根拠としない判断をしてしまったりするかもしれません。
大事なのは人間肯定的、楽観的な思考を持つ事です。
「もうだめだ、うまくいくはずがない」と否定的になってしまえば、結果何事も止まってしまいます。前にも見たストレスに強い人たちが動けているのはこの肯定的、楽観的な考えもあったからだと私は思います。
同じような状況の中でも、
「うまくいっている点もあるかもしれない、それは何か」
「肯定的な面は何かないのか?」
「活用できるものは何かあるか?」
などと物事を肯定的にとらえて、原因ではなく問題解決に向けた考えに意識を向ける事が重要だと思います。
「なんとかなる!」、「あがいても仕方ないから!」と開き直り、困難な事態でも正面から取り組むという決断を促すことで、「もうだめだ!」、「絶望的だ!」、「やっても無駄だ!」と悲観的に投げやりな態度とはことなります。
最悪な状態を想定してもその結果を受け入れ、現在の困難な状態にも肯定的に受け止めて、前向きに取り組むことが可能なのです。
肯定的に将来に対する夢や希望をもち、ストレスの中で何を学ぶ事ができるかを考えていけば、自己コントロール力も回復することが出き、きっと上手にストレスと向き合えると思います。
もちろんストレスに強くなるためにはカラダの正常化も大事です。十分に運動をして、長時間労働をしすぎないように、ライフワークバランスに気を付けて、十分の休息と睡眠が精神的にもストレスに強くなるために大事です。
ストレスに対する考えかたを学び、身体の健康を守る事で人間はストレスに対しても強くなれるのです。
記事 メンタルヘルスコンディショナー・クラウディア マーツ
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