瞑想でストレス対策

瞑想という言葉を聞くと、何かしら宗教的なイメージを持たれる方も少なくないかもしれません。しかし、近年ビジネスパーソンの間でストレスを解消する方法として瞑想が話題となっています。瞑想による効果は高く、瞑想を行った直後から普段使わない脳の部位が活性化され、短時間の瞑想で質の良い睡眠をとったと同様の爽快感が得られると言われることもあります。今や瞑想は世界の名だたるセレブ達からも注目され、米国では大手企業の社内プログラムとしても採用されているのです。驚くべき瞑想の効果と正しい瞑想を行うための方法について具体的な事例をもとに紹介していきます。

瞑想をすることで起こる体の変化とは

瞑想と聞くと、とても難しく考えてしまう方も多いようです。日常生活の中で瞑想を取り入れる場合にはそこまで本格的なものを行う必要はありません。脳のスイッチを一旦切って思考を無の状態が瞑想です。瞑想をすると、体に様々な変化がもたらされ、よい効果を得ることが出来るのです。

瞑想による効果としてまず第1にあげられるのはストレスが軽減されることです。思考を無の状態にすることは、自律神経のバランスが整え、脳に与える悪影響を取り除きます。瞑想を行うことでストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑制されます。コルチゾールの分泌が過剰になると、血糖値が上昇、免疫力が低下することで感染症にかかりやすくなるとも言われています。ストレス解消は病気の予防にも繫がっていくといわれています。また、ストレスが解消されることで思考がクリアになり不安がなくなるのを感じることもあるかもしれません。これは感情に関わる海馬の活動が増えるためであるようです。海馬は記憶や空間学習能力をつかさどる脳の器官であり、心的外傷後のストレス障害やうつ病などによって、海馬内の神経細胞が破壊され萎縮しまうことがあります。海馬が活性化するということはこれらの障害を軽減することとなり、同時に脳の成長や若返りの効果も期待できるともいわれているようです。

その他にも瞑想には集中力を高める効果があります。瞑想をするとリラックスできるので、脳がクリアになり感性が研ぎ済まされます。普段は何気なく見落としていたことでも、瞑想によって周囲を把握する能力が高まってくることで注意を払えるようになります。瞑想を行うことで気付く力が向上します。その結果、仕事に対する創造性や効率が上がり結果的に生産性を高まっていくようです。瞑想はセルフメディテーションとも呼ばれビジネスパーソンにも人気があります。

瞑想によりもたらされる効果のメカニズムは科学的に証明されており、遺伝子分野でも瞑想は痛みや炎症を鎮める遺伝子を変化させてストレスを解消しているという研究データがあるようです。瞑想は、ストレスによって変調をきたした体の修復を図り、不眠や食欲不振といった疲労回復の妨げになる症状を緩和してくれるといった効果も期待できるといわれています。何より瞑想による身体の変化は、私達を健康へと導いてくれる兆しであり、証であるとも言えるのではないでしょうか。

瞑想の行い方

瞑想の方法は様々です。長時間の瞑想を行う時間がないのであれば、リフレッシュを目的としいて仕事の合間や就寝前などリラックスできる時間帯を選んでいただき、5分から10分くらいの短い瞑想から始めてみることをおすすめ致します。

瞑想の基本はリラックスして無理のない体制で行うことです。安全で落ち着ける静かな場所で、圧迫感のない服装、長時間でも苦痛のない座り方を意識しましょう。まず目を閉じます。最初は自分の呼吸に意識を合わせて、鼻で吸って口で吐くという腹式呼吸をゆっくりとしたリズムで繰り返していきます。肺の中の悪い空気をすべて吐き出すつもりで、お腹がぺったんこになるまで吐き出したら、一定時間息をとめて、また大きく吸うというリズムを刻んでいくとよいでしょう。

何も考えないということは意外に難しく、考えないことを意識していても自然に雑念や不安が湧いてくることがあるかもしれません。思い浮かんだことを無理に消そうとしなくても大丈夫です。その時自分が何を思うのか、一歩引いたところで観察してみることで思いがけない自分の潜在意識に気がつくのです。意識は呼吸に集中して!潜在意識を客観的にとらえ「考えていることにとらわれないこと」、「執着をしないこと」を心がけるようにします。

呼吸に意識を集中させる訓練は、潜在意識との上手な付き合い方を学べます。吸って、吐いてを繰り返すことで感情や雑念にふり回されず、平静さを保てるようになります。概ね30回ほど呼吸を行ったら、両手を膝の上に置きリラックス。肩の力を抜いて、目を閉じたまま意識を眉間に集中させると、いよいよ瞑想に入る事ができます。毎日瞑想を行うと、その日の自身の状態を把握できるようになってきます。直面した問題による細やかな変化に気づけるようになりなすので、瞑想はストレス解消のための手段として非常に有効です。

たとえば、なかなか寝つけない体質の人が寝る直前に瞑想をするように習慣づけたら、いつのまにか寝つきがよくなったということも報告されています。提案させていた手順以外にも、瞑想の方法は様々です。自分にあったスタイルで無理なく続けて、健康生活のレベル向上に役立ててください。

ストレス対策につながる瞑想法

瞑想をすることによりもっとも如実に効果が見られるのは、ストレスの解消だと言われています。瞑想の研究が積極的に行われているアメリカの大学では、瞑想によってストレスが軽減されるということが、どの研究においても認められています。その結果からアメリカや中南米では、毎日の学校生活の中に瞑想を取り入れているところも多く見られます。

子供の頃に多くのストレスを感じていると、脳にある扁桃体が大きくなって、判断力を鈍らせ、思考や体にストレスによる悪影響をもたらします。早い段階から、ストレスに対する耐性を持たせる対策が必要です。瞑想は子供達の精神と肉体の健全な育成のために重要なカリキュラムであると言えるでしょう。

ストレス対策に効果的な手軽な瞑想法についても覚えて下さい。ストレス解消に瞑想を活用するには、1日2回、5分から15分ほどの瞑想を行って下さい。目を閉じてリズミカルな腹式呼吸を続けながら思考を無にしていくのです。シンプルな方法ですが、リズミカルな呼吸を取り戻すことで、体内に多くの酸素を取り込むこととなり、ストレスホルモンを減少、自律神経が整えられます。

多くのストレス障害の患者に共通しているのは、過呼吸などの呼吸障害です。極度の緊張の中で息苦しさを訴える方も少なくありません。健康な人はごくごく自然に、無意識に呼吸を行っているため意識することの少ない呼吸のリズムですが、私たちの身体に大きな影響を及ぼしています。瞑想を習慣化していくことで、心の落ち着きを取り戻し、健康の回復と増進が目指していきましょう。健康な肉体がもたらす心の余裕は、イライラをなくし人間関係を改善させ、物事をスムーズに進めてくれます。日常の生活パフォーマンスが上がっていくことを感じて下さい。

瞑想というとお釈迦様が菩提樹の下で行っていたという印象は強いかもしれませんが、近年では宗教色の少ない瞑想についても増えてきいています。お釈迦様の死後数千年もの時を経て、ストレスが社会問題といわれる現代社会の中で生きるために、瞑想を行っていただくことをお勧め致します。

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