不規則な生活から身を守るには

不規則な生活

健康な体を守るには「不規則な生活を改善し、規則正しい生活を守ることが大切である」という言葉を耳にしたことがある方も多いかと思います。なぜ不規則な生活はよくないのでしょうか。不規則な生活を送り続けるとどのようなことが起こってくるのか、不規則な生活を改善するにはどのようにすればいいのか、健康で心地よい毎日を過ごすために役立つ知識やちょっとしたコツについてお話していきます。

不規則な生活を続けるとなにが起こるのか?

私たちは日々の生活の中で疲れやストレスなど、大なり小なり身体に負担をかけながら生活をしています。人間の身体には日々受けたダメージを自然に回復する自己治癒力が備わっていると言われています。しかし「寝る時間が不規則である」、「十分な休養がとれていない」、「食生活が不規則であり、バランスが良くない」、「定期的な運動を行っていない」など不規則な生活が続くと自律神経に異常をきたします。
体調不良
自律神経は循環器や消化器、呼吸器など人が活動を調整するために欠かせない神経です。不規則な生活を行うと自律神経が十分に休養をとれません。自律神経に不調をきたすことで、人間が本来持つ治癒の力、つまり自己治癒力が限界を越え、身体に様々な不具合を生じるようになってくるのです。不規則な生活により、身体に不調を感じるようになった場合には生活習慣の見直しが必要です。

「喫煙、食生活、運動習慣、休養、飲酒」などの生活習慣の乱れにより発症・進行する慢性的な疾患を生活習慣病といい、不規則な生活の積み重ねは生活習慣病と深い因果関係があるといわれています。自律神経の乱れは、「不規則な生活を早急に改善しなさい」という身体からのSOSでもあるのです。

不規則な生活を改善するために

不規則な生活
不規則な生活を送ってしまう原因は様々です。学生の方であれば「試験やレポート等の締め切りに追われて眠る時間が取れない」、「アルバイトが忙しい」、「趣味にのめり込むあまり通常の生活習慣に気を配ることが出来ない」や、仕事をしている方の中には「夜勤やシフト制である」、「激務のため深夜まで働く必要がある」など、不規則な生活となる原因の中には改善が難しい場合もあります。また、不規則な生活を行う中で、疲れが溜まり仕事の効率が下がり、さらに業務に時間がかかってしまうということも少なくないかもしれません。生活は日々の習慣となり、時間か経つと改善が難しくなる傾向があります。不規則な生活を改善するための方法について、いくつかご紹介いたします。不規則な生活を送っていると感じている方は、是非ご活用ください。

睡眠の質を上げる

睡眠
不規則な生活を送っていると睡眠の質が下がるといわれています。夜勤のある仕事やシフト制で働く方の中には、「なかなか眠れない」、「慢性的な睡眠不足となりいつも眠い」などの症状に悩まされている方も多くいらっしゃいます。

人間には体内時計が備わっているそうです。不規則な生活を送ることで体内時計と生活のリズムが合わず、混乱をきたすことでこれらの症状が出てくると考えられています。本来であれば眠気は、起床後14~15時間ほどの後にくると言われています。ところが仕事のシフトに合わせた生活の中で、眠気のくるタイミングと実際の睡眠時間に差が出てきます。また人間の睡眠は太陽の光とも大きな関係があります。日中十分な光を浴びることで初めて正常な生活リズムが整えられると言われています。夜勤制や夜型の生活を送る場合、体内時計は正確な機能を失ってしまうことにもなりかねません。

不規則な生活を送る場合は意識して体内時計を崩さない生活を送ることで睡眠の質が大きく向上します。体内時計を崩さないために下記の項目を意識した生活を送ってみてください。

1、仮眠を大切にする

本来疲労回復に最も効果的な睡眠のタイミングは夜の22時から翌朝6時までの間であるという調査結果があります。この時間に睡眠をとることで効率のよい疲労回復が可能となります。とはいえ夜間に勤務されている方はこの時間帯に就寝することはほぼ不可能に近いでしょう。その場合は、夜勤中に仮眠をとることでも疲労の軽減につながります。夜間の理想的な仮眠時間は2時間とされており、2時間の仮眠をとることで不眠によるだるさやぼーっとしてしまうなどの症状を緩和する効果があります。

2、光を味方につける

夜の時間帯に仕事をされている方の中には日中寝ているために太陽の出ている時間帯に外出することが少ないという場合もあるかもしれません。人間の体内時計は24時間ぴったりではなく日々の生活の中で誤差が積み重なっていくといわれています。この誤差のために「なかなか寝付けない」や逆に「十分寝ているはずなのにすっきりと起きられない」などの症状が生まれます。太陽の光には強力な覚醒効果があるといわれています。光を浴びることで体内時計の誤差をリセットすることができるそうです。特に夜勤明け後に眠る時間の調整が重要になります。帰宅後に短時間眠った後に、日中に起床し、太陽の光のもとで活動する時間を作ることで、翌日の朝に起床がだいぶ楽になります。不規則な生活を送っている場合は意識して日中(特に午前中)光を浴びることを意識するとよいでしょう。

3、寝る前の行動に身を配る

規則的な生活をしたいと考えている方の中には、いざ正しい時間に寝ようと思ってもなかなか眠れず、眠るのがいつも遅くなってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。快適な睡眠をとるためには寝る前の行動は非常に重要です。睡眠の数時間前からカフェインやタバコなどの刺激物を控える、睡眠前に入浴やストレッチなどを取り入れるなど適度な運動とリラクゼーションを意識することが大切です。

不規則な生活の中でもこれらの項目に気を配るだけで睡眠の質は大きく向上していきます。できるところから始めてみるとよいでしょう。

食生活に気を配る

野菜
不規則な生活を送っているかたの中には太りやすくなったなどと感じるかたも多いかもしれません。忙しいとどうしても手軽に摂取できるインスタント食品やスイーツ、パンやおにぎりといった手軽に摂取できる食品に頼りがちになる傾向があります。これらを中心にした食事を続けていくことで、エネルギーの材料となる炭水化物と脂質は摂取しているものの、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が不足した状態となります。手軽に摂れる食品を中心とした食生活はお腹がいっぱいになるものの、身体は栄養不足であるというバランスの悪い状態に陥りやすい傾向があります。生野菜や果物、肉や魚など栄養素を意識した食事をすることが大切です。

ストレスケアを行う

マッサージ
不規則な生活にストレスがプラスされると人間の免疫力は途端に低下していくと言われています。肉体の疲れ以上に精神的なダメージは私たちの身体に大きな影響を及ぼします。手軽にできるストレスケアやリフレッシュ方法を身につけていくとよいでしょう。

マッサージをしてもらうことやランニング、お気に入りの音楽を聴くこと、映画や本の世界に入り込むことはおすすめのストレス解消法です。そのほかにも仲の良い友人とおしゃべりをしたり、適度なアルコールを摂取したり、ショッピングなどを楽しむことは最適なリフレッシュ方法といえるでしょう。
不規則な生活を行っていることは通常の生活を行う以上にストレスを感じやすい状態にありますので、意識してケアを行っていくことが大切です。人間の身体は私たちが考えている以上に微妙なバランスの上で成り立っているといえます。現代生活を生きる上で規則的な生活やストレスのない日常を過ごしていくことは非常に難しいことになりますが、ちょっとしたコツや捉え方を変えることで生活の質は大きく向上します。

不規則な生活によって自律神経に深刻なダメージを感じる前に、自分に最適な方法をみつけていきましょう。

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