依存症は、日常に明らかな支障をきたしていても、特定の物や事柄に対して依存してしまい、やめられない状態です。アルコールやタバコ、ギャンブルや人間関係など、様々な事に対して依存症が発症してしまう事があります。世の中には様々な依存症があると言われており、その種類は様々です。今回こちらではそんな依存症についてご紹介していきます。

アルコール依存症

アルコール依存症とは、文字どおりアルコールに強く依存してしまう事です。日常的に大量のアルコールを飲んでいると、飲酒を自分の意思でコントロール出来なくなるといわれています。適度に飲酒するならまだしも、過度に飲酒を繰り返していると、身体的な症状を引き起こしたり、精神的にもバランスが取れなくなってしまい、最終的に社会的に悪影響を及ぼしてしまったりすることもあります。アルコール依存症と聞くと毎日浴びるようにお酒を飲んだり、お酒をダラダラと飲んだりしている人などがなる症状のように思えるかもしれません。しかしアルコール依存症はそのような人達だけでなく、睡眠を取るためにお酒を飲むようになったらアルコール依存症になってしまったという人もいるようです。

アルコール依存症の特徴としてはストレスの発散を目的として飲んだりするようにお酒が手放せなくなる事、さらに飲酒した後に記憶を失ったり物事に対する意欲が低下したりするような事もあります。飲酒していない時には離脱症状が現れ、不眠症や手の震えが現れる事もあるのです。夕方の時間帯になると飲みたくなったり、ダメだと思っていてもつい飲んでしまったりする事、飲む量を自分の意思で調整出来ないようになると、アルコール依存症の疑いが強まります。

他にも、お酒の量を減らす、あるいはアルコールをやめた時に離脱症状がでたり、少量では酔っ払う事が出来なくなったりするほか、生活や仕事、あるいは健康的に有害だと理解していても飲酒してしまうようになると、依存している可能性が高まります。

アルコール依存症の治療は、必ずしも入院しなければならない事はありません。カウンセリングや薬物療法により、少しずつ依存を緩和していき、最終的にお酒を断つ事もできるといわれています。治療の一つとして離脱症状を抑える治療が行なわれます。飲酒をやめた時、離脱症状が多くの人に現れ、その症状に対して抗不安剤、あるいは睡眠薬を投与し、症状を軽くしていきます。この治療方法では、アルコールを切っていきやすいといわれているようです。またアルコール依存症の治療には、精神療法を取り入れられる事も多く、精神的な問題をカウンセリング治療で解決していきます。

ニコチン依存症

喫煙をする約7割の人がニコチン依存症に陥っているといわれています。ニコチン依存症は薬物による依存症の一つで、自分の意思で禁煙できない状態です。喫煙者のほとんどは、日常生活においてタバコの存在が不可欠と認識を持たれる事が多いです。禁煙をすると、退薬症状が強く表れるのが、ニコチン依存症における特徴の一つです。離脱症状の例としては、喫煙の衝動、不安感、集中力の低下や眠気などがあげられます。これらの離脱症状が、禁煙を妨げる大きな原因です。喫煙は習慣性があり、禁煙を意識すると口が寂しく感じたり、間が持たない時に喫煙したい気持ちになったりします。そのほかはストレスを感じた時やお酒を飲んだ時などに喫煙したい衝動にかられる事もあります。禁煙を実現するためには、タバコに対する間違った認識を改める他、退薬症状を克服する事が重要です。さらに、喫煙の習慣に変わるものを探し、タバコに手を伸ばさないような環境を作り出していきます。

ニコチン依存症の治療については、現代では禁煙外来を受診する事が効果的です。自分の意思ではタバコをやめられない方が、専門医と一緒に禁煙に努められます。健康保険等を利用して禁煙外来の治療を受けるにはいくつかの条件を満たす必要があります。ニコチン依存症を判定するテストが5点以上である事、1日あたりの喫煙本数とこれまでの喫煙年数を掛け、200以上になる人、禁煙を今すぐにでも始めたいと思っている人、禁煙治療を受ける事を同意している人があげられます。禁煙外来では離脱症状が現れづらくなる補助役を使います。ニコチンが含まれない飲み薬か、ニコチンパッチ、あるいはニコチンガムが使われます。一般的に禁煙治療は12週間行われ、診察を5回程度受けます。最後までしっかり通院した場合、5割近くの人が禁煙を続けて入られている結果が出ています。

ギャンブル依存症

ギャンブル依存症は「病的賭博」という診断名で呼ばれてており、社会的に経済的に問題が生じていても、賭博をやめられない状態を指します。ギャンブル依存症は、ギャンブルにのめり込んでしまい、自分の意思では止められなくなり、時には消費者金融や闇金から借金したり、家族や仕事を失ったりする問題も起こりえます。

ギャンブル依存症の人は、ギャンブル依存症で負けたお金をギャンブルで取り返そうと考えてしまう人が多く、常にソワソワしているといわれます。精神的にギャンブルに依存しているがゆえ、仕事中でも賭け事の事を考えたり、休日になったら遊びは基本ギャンブルであったりと、ギャンブルが生活の中心となった考え方になってしまいやすいです。また、ギャンブル依存症に陥るとギャンブル以外の事に興味が持てなくなるため、健全な趣味や遊びをする事が少なくなります。

ギャンブルをしないでいると、集中力が低下したり、手足が震えたり、イライラしたりといった様々な離脱症状が出る事があります。ギャンブル依存症の怖いところは、自分だけではなく、周囲に迷惑をかける可能性がある事です。ギャンブル依存症はギャンブルに使うお金が多額になり、家計を圧迫して家族に迷惑をかける、家族や友人から借金して信頼を失う、ギャンブルの事ばかり考え仕事の集中力が低下するなどの障害がおきてしまいます。そのため、困るのは決して自分だけではないのです。

ギャンブル依存症の治療法は様々ですが、多く取り入れられているものとして、認知行動療法があげられます。これは、物事の考え方など謝った解釈を修正し、正しい行動をとれるように治療するものです。例えばギャンブル依存症の人に関しては、借金への意識やギャンブルへの認識に対して歪みがあります。そこを、精神科医や臨床心理士などと一緒に、修正していくのです。自分一人ではやめられないけれどやめたいという場合は、取り返しのつかない事が起こる前に、専門医に相談することをおすすめします。

ネット依存症

ネット依存症は、インターネット依存症やスマホ依存症、ゲーム依存症など様々な呼ばれ方をします。主に高校生から大学生くらいの若い年代にみられ、引きこもりや不登校になってしまう原因として心配されています。実生活との区別が、インターネットに熱中する事で出来なくなりかねません。依存するものを取り上げると、暴力や暴言等で抵抗され、コミュニケーションを直接とる事も難しくなります。

ネット依存症では家族よりも友人とのつながりを強く重要視する傾向がみられ、メールをすぐに返信しなければならない、既読無視をされて不安になるなど、精神的に不安定になる状態も見受けられます。これは子供に限らず、一人暮らしの人が人間関係を求めたり、不特定多数の異性との交流を求めたりするような事でも起こりえることです。

ネット依存症は本人の意志によって依存から脱却する事も大切ですが、時には周囲の協力も必要となります。しかし、家族のサポートだけではネットに対する依存から解放させてあげる事は難しいかもしれません。タバコでいうところに禁煙外来のように、実はネット依存症に対する治療をしている病院は少なからずあります。自分たちの手立てではどうしようも出来ないという場合には、専門医による治療やカウンセリングにより、依存性を和らげていく事が必要です。そして、本人だけに治療を押し付けるのではなく、家族が一丸となって、ネットに対する依存を和らげていくよう、努めていくのが良いでしょう。

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