エクササイズでストレス解消

インターネットは私たちの生活を劇的に便利にし、買い物の方法から音楽の聞き方までガラっと変えてしまったと言われています。しかし、その便利な生活と引き換えにSNSなどの利用でストレスを感じる人が増えたり、PCやスマホの画面を見る時間が増えたことで目や脳に疲労を感じている人も増えてきたりしているようです。人間の生活はどんどんと便利になっているものの、ストレスの種類は以前よりも増えてきているといわれています。そのような生活の中で上手にストレス解消するために運動などのエクササイズを生活に取り入れている人は多くいるようです。今回こちらではストレスとエクササイズの関係について紹介していきたいと思います。

■エクササイズがストレス解消になると言えるのはなぜか

しっかり栄養を取ることや睡眠時間をきちんと取ることはストレスと深い関係があると感じる人も多いでしょう。しかしエクササイズなどの体を動かすことがストレス解消になるといえるのはなぜでしょうか。運動やエクササイズはむしろ身体を疲労させるものではないのかと考える人もいると思います。しかし、エクササイズなどの運動は行った直後にはもちろん身体は疲れますが、本質的に見ると食事や睡眠と同じくらいの疲労回復に役立つといわれています。運動は脳の疲労や精神疲労の解消にも役立つと言われているのです。

エクササイズを定期的に行うことで身体のエネルギー総量をアップさせることができるといわれています。私たちがよく使う簡単な言い方で言えば「エクササイズを行えば体力がつくので、疲れにくい身体になる」というわけです。さらにエクササイズを定期的におこなうことによって脳への血流が良くなり、ニューロンの形成を増加させる効果があるといわれています。この理由から運動が脳疲労の回復にも役立つともいわれています。そしてエクササイズをすることによってセロトニンなどの脳内物質を増やし、免疫力を低下させる化学物質を排除できるともいわれており、うつ病などをはじめとする精神的な病気にも良い効果がるのではないかと期待されているようです。

さらにエクササイズを日常的に取り入れることによって身体自体は心地よい疲れを感じますので、早めに就寝し、しっかりと熟睡することができます。またお腹も空くのでしっかりと食事を摂るようにもなるでしょう。エクササイズをおこなうことで睡眠や食事という疲労回復に必要な行動をおこなうので、エクササイズをおこなうことは心身の疲労回復に繋がるといえるのではないのでしょうか。またエクササイズに時間を使うことによってその間PCやスマホを使う時間が減り、ブルーライトの影響えお受ける時間も減ることへと繋がるので、目の疲れや睡眠不足、睡眠の質の低下から守られるかもしれません。

■ストレス解消のためのエクササイズ

適度にストレス解消となるエクササイズにはどのようなものがあるでしょうか。すでに好きなエクササイズなどがある人はそれを続けるのが一番楽しいと思いますが、これまでエクササイズなどの運動をしてなかった人は、軽いウォーキングなどからはじめると良いかもしれません。近所にウォーキングに適した運動公園などがある場合は特におすすめです。ウォーキングをする際には音楽プレーヤーなどを使って音楽を聴きながら汗を流すとストレス解消に最適と言えます。最近ではウォーキングやジョギングのためのスポーツウェアもオシャレなものがたくさん販売されているので、ジョギングウェアも揃えて自分のモチベーションをあげるのもいいかもしれません。

エクササイズを行っている中にはボクササイズなど激しいタイプのエクササイズをやっている方もいます。元々運動部出身だったり、運動が好きだったりする方はこうしたハードなエクササイズからやりはじめてもいいかもしれません。フットサルやバスケットボール、水泳のような明らかに激しい有酸素運動を趣味にするならばかなりの運動効果を期待できるでしょう。

基本的にこうした運動はたまにやったからといって健康面で良い状態が保てるというわけではありません。定期的に運動することで身体の健康にとってもストレスに対する耐性を作るうえでも重要だということです。自分一人だとどうしても三日坊主になりやすいという人は同じ運動の趣味を持つ仲間を見つけたり、ジムに入ってトレーナーの人と一緒にトレーニングしたりすることによって長く続きやすくなるかもしれません。

■ダイエット目的のエクササイズ

ダイエット目的で運動やエクササイズを始めたいと考えている方もいるかもしれません。極端な食事制限などをするよりも運動を中心としたダイエットは健康的なダイエット方法といわれており、自分が出来る範囲のエクササイズからはじめるのがおすすめです。また水泳のような全身運動のエクササイズはダイエット効果も早く実感できるといわれているようなので、水泳ができる環境であればトライしてみるのもいいかもしれません。

他にも有酸素運動としての効果も高く、魅力的なボディラインを作るのにも適しているものとしてダンスがあります。ちょっとしたエアロビクスのようなものではなく、かなり本格的なダンスを習ってみるのも良いかもしれません。美しい筋肉質な体を作るためにダンスを習ったり、ダンササイズのためのDVDなどを購入して自分の家でやってみたりするのも良いかもしれません。ハードなダンスを継続的に行うことで筋肉量を増やすことができ、筋肉が増えると身体は代謝が良くなります。そして脂肪が燃焼しやすく、痩せやすくて太りにくい身体が出来あがっていくことになります。しかしあまりにもきつくハードなのであればダンスによってストレスが溜まってしまうこともありますので、ほどほどにエクササイズに取り入れるようにしましょう。

■思い切り身体を動かすだけが運動ではない

先ほど紹介したエクササイズ以外にも身体を鍛える方法というのはいろいろあります。ピラティスのようなエクササイズは激しく動くことはないと思いますが、インナーマッスルからしっかりと身体を鍛えることができるので、健康で美しい体のラインをつくることができるといわれています。最近ではヨガ教室やピラティス教室も多くありますので、自己流ではじめる前にある程度教室で習ってから、自分の家で行うのもいいかもしれません。

 

他にもロングブレスといった健康法もあります。ブレスとは呼吸のことを指すようで、ロングブレスという呼吸方法を行うことで、汗をかいたりしっかりとエクササイズをしたときと同じような状態になったりするようです。こうした自宅でできるエクササイズや健康法は他にも沢山あるといわれており、自分の性格やライフスタイル、住環境に適したものを選ぶのがいいでしょう。上記にあげたもの以外にも体幹トレーニングやストレッチ、ゴルフの打ちっぱなしやバッティングセンターなどストレス解消にもなりそうな運動はいろいろありいますので試してみてください。

 

ストレスを抱えこむとメンタル面だけでなく、身体的にも影響があるといわれています。

ストレスを解消することは大切です。しかし、大量に食べることでストレス解消をされている方は臓器に負担をかけている場合もあるので、可能であれば適度なエクササイズをおこない運動を定期的に行うのがおすすめです。

自分の一週間のスケジュールを書き出して、どの曜日のどの時間帯にどのレベルの運動習慣を組み込むことができるか考えてみるのもいいかもしれません。

記事 メンタルヘルスコンディショニング講座講師・佐々木幹

佐々木幹

佐々木幹メンタルヘルスコンディショナーⓇ

投稿者プロフィール

株式会社スマイルエデュケーション3代表取締役

大手民間スクールで約30年間スクール経営に携わり、販売マーケティングを皮切りに、商品開発室、教務室、学務室、通信教育センターの各部門責任者を歴任

現在は、自身が企画したメンタルヘルスコンディショニング通信講座の資格(メンタルヘルスコンディショナー)を取得し、「Live」「Love」「Smile」をかけ合わせた造語『LiLoveS』をコンセプトとしたハッピーライフカウンセリング協会と、学ぶすべての方の笑顔を目指すSmileCom(スマイルコム)のスクール運営を行う一方で、当サイト(メンタルヘルス情報サイト)の記事執筆を手掛けている。

メンタルヘルスコンディショニング講座はコチラ
https://smile-learn.com/product/

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

    • こー
    • 2019年 4月 25日

    まさに食べることでストレス発散をしていて、最近太ってきてしまったのでストレス発散兼ダイエットというところでエクササイズを始めてみようと思いました。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

メンタルヘルス記事一覧

おすすめ記事

  1. メンタルヘルスを語るうえで、自律神経の話は欠かすことができません。「メンタルヘルスについても自律神経…
  2. ストレッチ
    セルフコンディショニングという言葉を聞いたことはありますか? selfとconditioningを…
  3. 生理になると腹痛やイライラ、経血などのあらゆる辛さが伴います。痛さや辛さなどには個人差があるので、ま…
  4. ストレスケア
    ストレスは万病のもとであるという言葉を聞いたことがあるでしょうか。 日々受けるストレスは知らず知ら…
  5. メンタルヘルスコンディショナーという言葉は、メンタルヘルスカウンセラーの新資格として使用されています…
  6. 臨床心理
    心理学は心の動きを学ぶ学問であり、「悩み解決の糸口を見つけたい」や「自分の心の仕組みを知りたい」、「…
  7. うつ病は、自分では気づかないうちになっていることも多い病気の一つです。自分から病気の経験を口にする人…
ページ上部へ戻る