ストレス状況を知りましょう
- 2019/1/25
- ストレスについて
- 4 comments
リンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:内藤 弘康)では現代人のストレスの実態を探るべく、リンナイ公式部品販売サイト「R.STYLE(リンナイスタイル)」会員の4,879名(男性2,464名、女性2,415名) を対象に、「ストレス」に関する意識調査[1]を実施しました。
今のストレス状況は? | 職場のストレスチェック | 労働者の疲労度チェック | うつ・不安障害チェック | 睡眠障害チェック | 業界別ストレスチェック |
今のストレス状況に気づいていますか?
調査結果によると、ストレスを感じていると答えた人は約7割。半数以上の人が家庭でストレスを感じていると回答しています。また、6割以上はストレスが原因で体調不良があると回答しています。3か月以内に生活環境に大きな変化があった人ほど、ストレスレベルが高い人が多い傾向にあることもわかりました。調査結果のポイントは下記です。
ストレスを感じていると答えた人は約7割と多数
40代が最もストレスを感じていることが判明
3か月以内に生活環境に大きな変化があった人ほどストレスレベルが高い人が多い傾向に
半数以上の人が家庭でストレスを感じていると回答
6割以上はストレスが原因で体調不良があると回答
家庭内で家事がストレスだと回答した人は女性が約7割と圧倒的に多いという結果に
家庭の中で家事の担当割合が高い人ほどストレスレベルが高いという結果に
50人以上の事業場ではストレスチェック制度が導入され、年に一回ストレスチェックを受けていると思いますが、職業性ストレスを調査しているものなので、家庭内のストレスなどについては取り上げられていません。仕事以外のストレスについても気にかけていく必要がありそうです。
職場のストレスセルフチェック
「職場でストレスチェックが実施されていない」、「もっと頻繁にストレスチェックをしたい」、という方は厚生労働省こころの耳サイトで「5分でできる職場のストレスセルフチェック」が利用できます。5分程度で57問の質問に答えることにより、職場におけるストレスレベルが測定できます。ここ1ヶ月の様子についての質問があるので、月一回程度実施して季節変動などをみるのも役に立つと思います。結果は次の3項目がチャート表示され、総合的なコメントも出ます。結果はPDFファイルとして保存もでき、とても便利です。
ストレスの原因因子
ストレスによる心身反応
ストレス反応への影響因子
厚生労働省こころの耳「5分でできる職場のストレスセルフチェック」
労働者の疲労蓄積度チェックリスト
厚生労働省では、平成14年2月に「過重労働による健康障害防止のための総合対策」を策定し(平成18年3月に全面改定)、時間外・休日労働の削減などとともに、一定時間以上の時間外・休日労働を行わせた場合の健康管理措置の徹底について周知を図っています。
過重労働による健康障害を防止するため、働く人それぞれの疲労蓄積度を判定するためのチェックリストとして、平成16年6月に、労働者本人による自己診断のためのチェックリスト及びご家族により労働者の疲労蓄積度を判定できるチェックリスト[2]を作成し、公表しています。
家族によるチェックがあるので、本人も気づかない客観的な視点からの評価ができることがポイントです。「イライラ」、「不安」といった気持ちに関する質問がいくつもあるので、自身の感情に気づくきっかけにもなるでしょう。設問でたくさんチェックが入っても判定では「疲労度が低い」と出ることも多いです。これは勤務状況が反映されていることもあります。仕事の負荷が少ないのに、自覚症状がある場合は仕事外のストレスがある場合もありますので、何か悩みや問題を抱えていないか注意が必要です。
チェックは下記サイトから行えます。
中央労働災害防止協会(紙とWEBのどちらも利用可能です)
厚生労働省こころの耳 本人用
厚生労働省こころの耳 家族用
うつ・不安障害セルフチェック
一般社団法人うつ病の予防・治療日本委員会(JCPTD)は「うつかもしれないと思っても、なかなか人には相談できない」という方々の声に応えて、うつ病に関する詳細な情報提供を目的として公式ホームページUTU-NET(うつネット)を運営しています。
UTU-NETでは、「こころの病気セルフチェック」が公開され、「はい」「いいえ」で答えられる簡単な質問に答えることで、「気分の落ち込み」や「からだの不調」の原因を見つけるきっかけにしています。
職場のストレスチェックや労働者の蓄積疲労度の結果と自覚症状が一致しない場合は、職場以外のストレスによりストレス反応が出ている場合もありますので、こうしたセルフチェックもぜひ役立ててください。
一般社団法人うつ病の予防・治療日本委員会UTU-NET「こころの病気セルフチェック」
睡眠障害判定チェック
ストレスと睡眠は非常に密接な関係があり、ストレスによる不眠で悩む人も多くいらっしゃいます。また、睡眠の質が悪いと様々な不調に繋がります。
アステラス製薬株式会社とサノフィ株式会社ウェブサイト「快眠推進倶楽部」で睡眠に関する医学的な情報を提供しています。
不眠に関するチェックとしては、世界保健機関(WHO)が中心になって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」によるアテネ不眠尺度[3]が世界共通の不眠症判定法になっています。この「快眠推進倶楽部」ではアテネ不眠尺度でのチェックができますので、最近よく眠れない、睡眠の質が悪い、といった悩みのある方はお試しください。
業界団体等によるストレス度チェック
業務の実態に合わせて、質問の仕方を具体的にしたり、わかりやすい表現にする、などの工夫が行われ、より使いやすいストレス度チェックの提供もされています。
一例として、一般財団法人運輸振興協会による「運輸事業従事者のためのこころの健康セルフチェック」を紹介します。運輸事業における輸送の安全確保の観点から、運輸事業に携わる方を対象とした、こころの疲れや不調に気づくためのプログラムとして厚生労働省「職業性ストレス簡易調査票」をベースに作成されています。元々の「職業性ストレス簡易調査票」と比較してみると、「接客や荷主などとの応対は疲れる、嫌だと思う」など、業界ならではの表現になっており、とても理解しやすい印象を受けます。セルフチェックはどんな姿勢で受けるかで結果が変わってしまいます。実際の現場を反映した質問が用意されることで、より自分ごとと捉え、真摯に回答していくことでチェックの正確性が増していくと思います。こうした取り組みも各業界で進んでいくと良いですね。
一般財団法人運輸振興協会 運輸事業従事者のためのこころの健康セルフチェック
今回はストレス状況などを見える化するいくつかのチェックをご紹介しました。自身の状況をモニタリングすることはとても重要です。不調のなり始めに適切な対処をすることで、大きな病気なども防ぐことに繋がります。このサイトではストレスへの対処について紹介する記事もありますので、ぜひそちらもお読みください。
『参考資料・サイト』
[1] リンナイ株式会社「ストレス」に関する意識調査
調査時期 :2018年4月3日~15日
[2] 厚生労働省 労働者本人による自己診断のためのチェックリスト及びご家族により労働者の疲労蓄積度を判定できるチェックリスト
[3] アテネ不眠尺度(AIS)(Soldatos et al.: Journal of Psychosomatic Research 48:555-560, 2000)
記事 メンタルヘルスコンディショナー・白石真樹
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
体調が悪い時期が長く続いていて病院に行ってもあまり納得いく答えがなかったので、
友人に相談したところ、ストレスからくる体調不良なんじゃない?といわれました。
今自分にストレスがあるかを調べるものはあるのかな、何にストレスを感じてるのかなと思っていたところにこの記事に出会いました。
ストレスをチェックできるサイトがリンクされてたので調べてみようと思います。ありがとうございます。
ふくちゃんさん
投稿ありがとうございます。
ストレスチェックぜひやってみてください。
「ちょっと疲れがたまってるな」とか、「イライラしてるかも」など自分で少し変化も?と感じた時など、気分転換がてらに検査してみると、いつもの自分を取り戻せると思います。また、検査結果をpdfか印刷で残して置き、1ケ月ごとに検査して季節変動などをみるのもココロとカラダに良い影響を与えそうです。
最近同居人にイライラしてしまって悪態をつくことが多くなって、いっしょに住み始めたころはそんなことなかったのに、なんでだろうと思っていたのですが、この記事を読んでもしかしたらストレスが原因なのかもと思い始めました。
最近あまり眠れていないのもありますし。。。
上の人のコメントへの返事にあった、一か月ごとに検査して季節変動を見るというのは良いですね。試してみようと思います。
szkさん
投稿ありがとうございます。
ストレスの解消方法はいろいろ言われていますし、ストレスの解消と!意識しなくても知らず知らずに実践していたりします。
ストレス解消に良いとされる運動や睡眠とかだけでなく、自分ごほうびの爆買いやスィーツ、友人とのおしゃべりなど普段の日常から少し離れて、無意識にストレス解消していたりします。
ストレスチェックは、意識的な解消法ですが、気軽に試し、何となく結果をみるだけでもストレス解消に役立ちます。
当サイトがおススメしているメンタルヘルスコンディショニング講座は、WINフロンティアという会社に監修していただき作った講座ですが、WINフロンティアの医学博士が開発したウェアラブルセンサーを使った心の診断アプリ(無料)COCOLOLOも推奨しています。
COCOLOLOについて
http://life.cocololo.jp/help/2018/04/23/about_cocololo/
スマホがあれば、いつでもどこでも、1分程度で何度でも診断できます(占いやゲームみたいですが、医学的根拠に基づいて作られたアプリです)。
このアプリは、日記機能なども充実しているので、もし気に入れば、診断結果でよかったときは何があったか?悪かった時はどんな状態だったか?などをメモしておけば、落ち込んだ時などに立ち直るヒントが得られるかもしれません。もしご興味があれば、一度お試しください。