通常発達障害というのは、大まかに説明すると生まれつき脳の一部に障害があり子供のときに様々なシチュエーションで発達障害の特徴がみられることを指します。発達障害は主に子供の時に気が付くことが多いのですが、最近では子供の時には発達障害とは気づかなかったが、大人になってから発達障害として診断されるケースが増えているといいます。今回は発達障害についてご紹介していきたいと思います。

発達障害の例 大人の発達障害とは 対処法や治療法

発達障害の例

発達障害は、神経発達障害と呼ぶ方が適切です。神経発達障害は、特定の技能や一連の情報の獲得、保持、応用を妨げることがある神経学的病態です。神経発達障害によって、注意力、記憶力、知覚、言語、問題解決能力、対人関係に支障が出ることがあります。こうした障害は、軽度で行動介入と教育的介入によって対処しやすい場合もありますが、重度で小児にそのような介入以上の支援が必要になる場合もあります。神経発達障害の例としては、以下のものが挙げられます。
・注意欠如・多動症
・自閉スペクトラム症
・読字障害や他の学習領域での障害などの学習障害
・知的障害
(引用:学習障害と発達障害の定義/家庭版/23.小児健康上の問題ーMSDマニュアル家庭版)

注意欠如多動性障害
英語(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)の頭文字ASHDと略されることが多いです。主な特徴は、好奇心が旺盛なことや注意力が低いこと、片付けができない場合や忘れっぽいなどがあります。他にも行動力があって活発、落ち着きがなくて元気だが、ぼーっとしていることもあるという症状です。これも周りから見ればそれほどおかしいことではなく、その人の性格だと感じてしまうことが多いため、発達性障害だと気がつかないことも多いでしょう。

自閉スペクトラム症
自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害とも呼ばれます)は英語(Autism Spectrum Disorder)の頭文字でASDと略されることが多いです。ASDの主な症状として「何でも正直に言ってしまう」を挙げることができます。そのため、相手が気にしていることや言われたくないことを言ってしまい、相手を気づかぬうちに傷つけてしまうこともあります。他にも、自分の考えばかりを主張して一方的に話し続ける場合や、それとは逆に、一切無駄なおしゃべりをしなくなることもあるのです。好きなことにはとことん熱中できるけれど、嫌いなことは一切行わないようになる場合もあります。症状を見るとよくあることなので、自分も周りも自閉スペクトラム症だと分からないケースがあるのです。このように周りから見てもわからないというのが、発達性障害の厄介なところだと言えるでしょう。

学習障害
英語(Learning Disability)の頭文字LDと略されることも多いです。理解力や読解力などには優れているものの、勉強が全くできない場合や、漢字の読みや本を読むのは得意だけれど、漢字の書き取りや作文などの字を書くことが苦手というパターンもあります。文章や英単語の暗記は得意だけれど、数字だけは苦手と言った特定の科目だけ著しく苦手という場合もあります。症状が酷い場合には、文字が反転して見えてしまうこともあるといわれています。学習障害は知的障害とはまったく異なるもので、知能が正常であったり高かったりする場合にも生じます。ある特定の機能に限って障害がみられるのが学習障害で、認知機能全般に障害が認められるのが知的障害です。よくある学習障害は「読字障害」「書字障害」「算数障害」の3つのタイプがあります。

発達障害は、目に見えて異常な症状がでてこないことが多いので、気がつかない場合が多く、発達障害だと全く気がつかずに大人になっていくことも多いといえるでしょう。自分でも特に気がつきにくいので、幼少期から親や兄弟などの周りがしっかりと見ておく必要があります。

大人の発達障害とは

子供の頃には特に気がつかず、大人になってから発達障害だと診断された場合には、大人の発達障害と呼ばれます。基本的な症状は、一般的な発達障害と特に変わりはありません。しかし、大人になってからだと仕事など日常生活を送るにあたって支障をきたしてしまうこともあるので、早めに改善することが求められます。やはり子供のときと同じように、発達障害だと気がつかないケースが多くなっているので、まずはどのような状態だったら発達障害を疑うべきなのかを知っておくべきでしょう。

仕事場の雰囲気にいつまで経っても馴染めない場合や、毎回同じようなミス、忘れ物などをしてしまうときには注意するべきです。周りの人間は、ただたるんでいるだけ、やる気がないだけなどと思ってしまうことも多いので、自分で不安に感じたら周りに相談してみることが大切です。

また、コミュニケーションを取ることに対して苦手だと感じる場合や、落ち着きがない場合、時間や期限、規則や約束などが守れない場合も発達障害の可能性があります。そのため発達障害には衝動的に行動する場合や、整理整頓ができないという症状が出ることもあるのです。疲れてくれば誰でもこのような症状が出てしまうこともあるでしょう。しかし、発達障害の場合には、ときどきこのような症状が出るのではなく、毎回出てしまいます。そのため、毎日のように上記の症状が出ると感じたら1人で抱え込まず、専門の機関などに相談することをおすすめいたします。

発達障害の対処法や治療法

発達障害に対して現在ではいろいろな対処法や治療法が存在しています。発達障害と診断を受けたら、やはりそのままほっておかずに、専門の医療機関による治療を受けていただくのが普通です。一般的に発達障害に対して対応を行ってくれるのは精神科や心療内科だと言われていますが、気になるのは、どこの診療科に行けばよいのかという点ですよね。病院によっては発達障害の専門外来を設けていることもありますが、どこの病院にもこのような専門外来があるわけではないので、近くの病院に発達障害の専門外来がない場合には精神科や心療内科に行く事になると思います。ただ私も、数冊の書籍でも見ましたし、ネットにもいろいろ病院の良しあしについて書かれていますが、病院ごとに治療方針がかなり違うようです。薬漬けの病院や薬を出さない病院、根掘り葉掘りヒアリングしてくるお医者さんに、言いたくなければ何もしゃべらなくても良いというお医者さん」など。

ネットの口コミなどを参考にするのも悪くありませんが、やはり病院に行く前に公的機関へ相談するのがより安全な方法だと思います。ほんとうに悩んでいらっしゃる方で、通院を考えていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、当サイトの「メルタルヘルスリンク集」を参考にして、公的機関の無料相談をご活用ください。

心療内科では、実際にどのような治療がなされているのでしょうか?
それは、障害ごとに治療法が異なりますし、障害の程度によっては複数の治療方法が必要になりますし、もちろん症状には個人差がありますので、いちがいに「この障害の治療法はこうです。」のような方程式はありません。また、年は向精神薬の発展によって薬物治療が主流を占めていますが、どんな良薬にも副作用がつきまといますので、薬に抵抗がある方がいらっしゃれば、それを考えることも不安やストレスになるとしっかりと医師に相談してください(参考:発達障害ーみんなのメンタルヘルスー厚生労働省)。

現在では発達障害の人向けの就労支援も行われているので、このような制度を利用する方法もよいでしょう。もちろん障害者手帳の発行も可能になっているので、医師やカウンセラーにいろいろと相談をすることをおすすめいたします。発達障害に関しては、治療も大切ですが周りの人が助けてあげることも大切です。子供のころから少し周りと違うけど、普通に生活をしているから問題ないといった方でも実は発達障害であったということもあります。もし、発達障害と診断を受けてしまったら、1人で抱えずに家族や友人、専門機関など他の人に助けを求めてみましょう。

記事 メンタルヘルスコンディショニング講座講師・佐々木幹

佐々木幹

佐々木幹メンタルヘルスコンディショナーⓇ

投稿者プロフィール

株式会社スマイルエデュケーション3代表取締役
一般社団法人ハッピーライフカウンセリング協会代表理事

大手民間スクールで約30年間スクール経営に携わり、販売マーケティングを皮切りに、商品開発室、教務室、学務室、通信教育センターの各部門責任者を歴任

現在は、自身が企画したメンタルヘルスコンディショニング通信講座の資格(メンタルヘルスコンディショナー)を取得し、「Live」「Love」「Smile」をかけ合わせた造語『LiLoveS』をコンセプトとしたハッピーライフカウンセリング協会と、学ぶすべての方の笑顔を目指すSmileCom(スマイルコム)のスクール運営を行う一方で、当サイト(メンタルヘルス情報サイト)の記事執筆を手掛けている。

メンタルヘルスコンディショニング講座はコチラ
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