メンタルヘルスを考えよう。
メンタルヘルスとは精神面の健康であり、精神衛生や心の健康などと称されています。心と体は一体であり、疲労やストレス、悩みなどが積み重なることで何らかの不調となり現れてくることが増えている傾向があります。これらはメンタル不調、メンタル不全と呼ばれています。厚生労働省によると、平成23年に精神疾患等で医療機関に通院した人は320万人に上っているとの調査結果があり、これは糖尿病での通院237万人、がんによる通院152万人をはるかに上回る数字となり、メンタル不全は今や疾病のトップになっているとも言われています。 とはいえ、メンタル面での不調は血圧や胃カメラ、CT等検査結果などには表れづらく、また本人についても病気であると自覚がない場合もあります。 良好なメンタルヘルスを維持するために私たちはどのようなことをすればいいのでしょうか。 当サイトでは日々積み重なるストレスへの対策、またメンタルヘルス不調が積み重なることでどのような病気となっていくのか。近年増えてきている代表的なメンタル不全についてご紹介しています。
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メンタルヘルス、心の健康、職場のメンタルヘルス対策のために国の抱える方針
大切な4つのケア。
セルフケア
メンタル不調の改善の第一歩はセルフケア。自分自身の不調についていち早く気づくことで、早急なリカバリーが可能です。適切のセルフケアを行うには、自らのココロの放つ不調のサインに気づくこと、メンタルヘルス不調に対して正しい知識を身につけることが大切です。
《セルフケアのための気をつけたいポイント》
・ストレスチェック
・メンタルヘルスについて学ぶ
・相談できる相手を作る
ラインケア
職場でのメンタルヘルス管理については「自分自身のケアを行えば終わり。」というわけではありません。特に管理職として部下に接する場合は、日ごろのちょっとした変化から軽度の不調に気づき、重篤な不調を未然に防ぐことが大切です。会社の全体としてメンタル不調になりづらい環境を作っていくことは、企業の発展にとって非常に重要です。
会社全体でのメンタル管理という視点で重要なのがラインケアとなります。
動画で学ぼう!15分でわかるラインケア(厚生労働省 心の耳サイトへ)
https://kokoro.mhlw.go.jp/e-learning/linecare/
産業保健スタッフによるケア
過重労働や自殺予防の対策といたしまして、メンタルヘルス不調から健康問題へと発展した場合には、適切な対処を行う必要があります。 3つ目のポイントは産業保健スタッフ(産業医、衛生管理者、保健師、人事担当者)の行う支援・指導となります。
専門家をまき込んだ支援が従業員のかけがえのない健康と生命を守ることになります。
事業場外資源によるケア
メンタルヘルスに関する問題はデリケートな問題であるだけに社内でのケアに加え、社外のリソースを使ったケアが必要となります。複雑となるメンタルヘルスに関する問題についてより細やかな専門的な知識が必要な場合、メンタル不調に陥っていることを労働者が周囲に知られたくないという場合もあります。
精神科、もしくは心療内科などの医療機関、保健所や自治体の窓口などメンタルヘルス不全の相談窓口は様々あることを覚えていただくとよいでしょう。
また心の健康を崩している場合については家族や友人による助言や支援が何よりの支えとなることも多いといわれています。身近な人がメンタル不全に陥った場合についてどのように接してあげるのがよいのか考えていくとよいでしょう。
記事 メンタルヘルスコンディショニング講座 講師・佐々木幹