うつ病という名称は多くの人が聞いたことがあるでしょう。それに比べると新型うつという名称を聞いたことある人は少ないかもしれません。では、新型うつというのはどのような症状なのでしょうか。新型うつは、一般的なうつ病と比べてどこが異なっているのかを今回は紹介していきます。

新型うつというのはどのような病気なのか

「新型うつ」はどのような症状のことを指すのか、主な症状を見ていきたいと思います。新型うつの大きな特徴としては、激しい気分の落ち込みが突然やってきてひどくつらい状況に追い込まれますが、その状態が長続きするわけでなくすぐに収まるような症状をあげることができます。突然やってくる激しい気分の落ち込みは、大きなきっかけがある人もいれば、まったく何もない人もおり、人によって全く異なります。しかし、新型うつの特徴としては、そのような激しい落ち込みの後にすぐ回復するといった傾向がみられるため、そのような症状がでた場合には新型うつになっている可能性が高いとも言えます。

また新型うつの症状は他にもあり、些細なことで傷ついて悩んでしまうことも新型うつの症状としてあげることができます。そのため、今までは言われても気にならなかったことや相手は傷つけるつもりではなく、冗談半分で言った何気ない言葉であっても、新型うつになるとその言葉に傷ついてしまうようになります。そして新型うつの症状が悪化してくると、褒められているのにからかわれていると勘違いして落ち込んでしまうことあります。例えば職場で急な仕事に対応したことで上司からありがとうとお礼を言われても、「自分はただ利用されただけ」といったようにネガティブに捉えてしまうことも多くなります。このように感じてしまうことも新型うつの特徴だと言えるでしょう。

「今までは我慢できていたのに、急に我慢できなくなることが増える。」「何もないのに突然いらいらする。」「悲しくないのに勝手に涙が出てくる」といったような感情の起伏が突然激しくなる症状や、些細なことでいつまでも落ち込んでいるような症状は新型うつの初期症状としてよくみられる傾向とも言われています。突然のことに驚く人も少なくはないようですが、病気だとは気がつかない人は多いようです。新型うつの症状が初期の場合、病院へ行くことも1つの道です。しかし、人によっては「病院へ行く」といった行為が心の負担になる場合もあります。そのような場合は、新型うつになってしまう要因の1つとして、ストレスをあげることができますので、自分が今何に対してストレスを感じているのかを考え、そのストレスを解消・和らげるような状況を作っていくことも1つの道であるといえるかもしれません。

症状が酷くなるとどうなるのか

新型うつにも症状の軽い重いが存在しています。軽い症状としては、先ほども紹介したように、感情の起伏が激しくなることや、ちょっとしたことでも傷つきやすくなってしまうなどがあるのですが、症状が重くなると、「体がだるい」「体が重い」と感じるようになります。体のだるさや、体が重さの感じ方に個人差はあるものの病院で検査をおこなっても異常はなく、健康と診断されるといったことがあれば新型うつが進行している状態である可能性が高いです。

また、睡眠や食事に対して依存が増す場合も多くなっています。依存が増す場合を例えてあげるのであれば、「家に帰ると常に寝ている」「1度寝てしまうと、十分睡眠を取ったにもかかわらず、起きるのが億劫になってしまう」「食事のときにも以前より過食になったり、早食いになったりしている」といったことをあげることができます。食事に対しての依存が高い場合は、過食や早食いによる体重の増加やおなかを下してしまうことから、より心に負担がいくことになり、それらが加速すると最悪の場合、死にたいと思うようになり、自殺を図ろうとしてしまう人もいます。

また依存の他にも、突然パニックになって暴れ出してしまうこともあります。依存の場合もそうですが、突然パニックになって暴れだしてしまうほど新型うつが進行していくと、仕事ができなくなったり、公共の場所に行ったりすることが難しくなります。そうなることで、普段の送っていた生活を今までのように送ること難しくなり、そのことが余計に心に負担をかけることに繋がってしまう場合もあります。そのため新型うつが進行してしまった場合は、早急な治療が必要となります。しかし、新型うつの場合には、抗うつ剤などの薬の効果が出ないこともあるといわれているので、個人で何か解消策を行うのではなく、専門家に相談をして対策を練ることが必要となってきます。

一般的なうつ病との違い

新型うつと一般的なうつ病では、どこが異なっているのでしょうか。一般的なうつ病の場合には、抗うつ剤という薬が効果的とされています。それに対して新型うつの場合には、抗うつ剤の効果が出ない場合が多くなっています。よって一般的なうつとは違った治療法や対策を変える必要があるのです。また、うつ病は比較的高齢の人がなりやすいとされていますが、新型うつは若い人が多い症状とされています。

最近は「若者が仕事をしたがらない」「ちょっと注意しただけで会社を辞めてしまう」「反論をする人が多い」といった声も聞こえてきますが、このような人は新型うつである可能性もあるといえます。また一般的なうつ病は男性の方が多いのに対して、新型うつはどちらかというと男性より女性の方が多くなってしまう傾向があります。その要因として「女性の進出」が挙げられているようですが、それについては詳しいことは分かっていないため、はっきりとした理由は解明されていません。

新型うつというのは正式な病名ではなく、このような症状が出たらこの病気だという定義も実はありません。今までのうつ病とは異なっている点があるので、このような呼ばれ方をしているだけなのです。他にも新型うつと一般的なうつ病には違いがあります。一般的なうつ病の場合には、食欲の低下や性欲の低下、体重の急激な低下などがみられるのに対して、新型うつの場合には、これとは全く逆の症状が出やすくなっているのです。突然食欲が増す場合や、性欲が増す場合もあります。過食によって体重が一気に増加することも多いのですが、よく若い芸能人が激太りしたという記事が出ていることがあります。これも新型うつの可能性があるといえるかもしれません。

うつ病には症状が出やすい時間帯も存在しています。うつ病の場合には朝から昼近くまで、即ち午前中に症状が出やすいと言われているのです。朝起きるのか嫌だ、仕事や学校に行くのが嫌だという症状が出る人も多いでしょう。それに対して新型うつは、夕方から夜に症状が出やすくなっています。薄暗くなってくると気分が落ち込んでしまう、仕事が終わって帰宅すると、嫌なことや悲しいことがあったわけではないのに泣いてしまうという人もいます。このようにうつ病と新型うつにはいろいろな相違点が存在しているのです。

新型うつとはどのような症状が出やすいのか、一般的なうつ病とはどこが異なっているのかなどを解説させていただきましたが、こちらで紹介した新型うつにみられる症状はあくまでほんの一部であり、他にも相違点や出やすい症状というのは個人差がありますので、ここに書いてある症状が新型うつの症状のすべてではありません。もし新型うつの症状で当てはまる点があると感じられた方は、専門の機関に相談するなどして対策をとられることをおすすめいたします。

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