メンタルケアカウンセラーとは

メンタルカウンセラー

メンタルケアカウンセラーの職業とは?

メンタルヘルスやストレス、心の病といった言葉をよく耳にすることも多いと思います。

実際に、平成14年に厚生労働省が行った調査によると、うつ病の有病率6.5%となっており、15人に1人が生涯に1度はうつ病にかかる計算になります。ストレスが原因で身体の病気を発症してしまうことも珍しくありません。メンタルケアカウンセラーは、相談者の持つストレスや悩みを解決に導き、心理学をもとに心の病を未然に防ぐためのサポートを行う職業となります。
身体だけでなく精神の健康を維持する上で適切なカウンセリングが重要となります。人は生きていく上で学校や社会において様々な環境下に身を置き、その都度その環境に適応することが求められます。その中で、適応が難しかったり、対人関係を築く上でコミュニケーションが取れないことや周囲と適応できないこともあります。そのような中で、相談者が「どのようにメンタル(精神)の安定を維持させ、少しでもストレスや心の負担を軽減することができるのか?」ということを、相談者とともに考えることがメンタルケアカウンセラーには求められます。
ストレス社会
ストレス社会とも呼ばれる昨今では、相談者にとって、日々何かを頑張っていてもなかなか上手くいかないことも、多くあるかと思います。家族や友人、会社の仲間などに相談ができればまだ良いのですが、相談できる人がいなければ、1人でもがき苦しみ、悩みを抱えながら耐え続けるといったケースもあります。そんな相談者に少しでも安心と安らぎを与え、苦しみから抜け出し、現状よりも豊かに生活できるようサポートするのがメンタルケアカウンセラーの役割です。そのためには、合理的な考え方を押し付けるのではなく、相談者と一緒に何でも心から話せるような関係性を築きあげることが重要です。

メンタルケアカウンセラーになるには?

メンタルカウンセラー
欧米では、以前より心の悩みやストレスを心理カウンセラーに相談するのは日常とこととなり、珍しいことではありません。これに対して日本ではまだカウンセリングは広く認知されているとはいえません。しかし昨今のストレス社会の影響もあり、メンタルヘルスやストレスを中心とした心の病を患った方は日々増加傾向にあるといわれる中でメンタルケアカウンセラーの職業自体も認知度を高めてきています。
メンタルケアカウンセラーは、心理学における入門知識、またはコミュニケーションを形成する上での基礎能力があることを証明する資格です。
ただ、メンタルケアカウンセラーの資格を取得するにあたり、現在日本には認定試験があるわけではありません。メンタルケアカウンセラーの資格取得には、メンタルケア学術学会が指定する講座を受講し、一定の基準の知識があると認められれば資格を取得することが可能となります。このメンタルケアカウンセラーの資格の認定は、「LCMメンタルケア学術学会」という学術団体と、文部科学省の所管で1983年に設立された「一般財団法人 生涯学習開発財団」の2つの団体が認定を行っています。
どちらもメンタルケアカウンセラーの講座受講の要件は、特に設けられているわけではありません。講座自体は、通信講座を中心に3ヶ月程度の学習で身につけることができますので、メンタルヘルスやメンタルケアカウンセラーの職業に興味があれば、誰でも気軽に受講することができるでしょう。
また、メンタルケアカウンセラーの資格を取得した方の中には、心理カウンセラーとして相談者と実際に心理カウンセリングを行っていくことを目指す方も多いかと思います。ただし、ここでは少し注意が必要です。確かにメンタルケアカウンセラーの資格をもとに心理カウンセラーとして活躍することも可能です。ただ、このメンタルケアカウンセラーの資格はあくまでも心理学における入門知識に近いものとなります。メンタルヘルスや相談者の心の病を解決する上で、メンタルケアカウンセラーの資格だけでなく、メンタルケア心理士というさらに難易度の高い資格もあります。
メンタルカウンセリング
メンタルケア心理士とは、メンタルケアカウンセラーが心理学への入門編だとすると、初級にあたり、更に上の上級資格にはメンタルケア心理専門士というものもあります。これらの資格を取得することで、心理学の基礎知識を更に深堀し、メンタルヘルスや心の悩み、ストレスや不安を抱える相談者に対して、より高度なカウンセリングができるようになるでしょう。
メンタルケアや心理カウンセラーになるには、相談者との信頼関係の構築が必要になってきますが、その中でも知識や経験はやはり重要となります。

メンタルケアカウンセラーに求められる人材とは?

メンタルケアカウンセラーに限らず、日々の仕事の経験や実績によって知識やスキルは高まっていきます。メンタルケアカウンセラーも相談者とのカウンセリングを繰り返す中で、自身もカウンセラーとしてのスキルが向上していくことでしょう。メンタルヘルスの悩みには、仕事や職場環境、介護に対するストレスから、学校でのいじめ問題や不登校、恋愛相談に至るまで様々です。時には自らの実体験では対応が難しいケースもあることでしょう。相談者の心の中にあるマイナスな気持ちをどのように受けとめるか、メンタルケアカウンセラーとしても悩むことは多くあります。そのような中でも、相談者とのカウンセリングを通じて、一緒に自分もカウンセラーとして成長していくという意識を持つといいでしょう。
カウンセリング
メンタルケアカウンセラーにとって一番重要なことは、相談者の話にきちんと耳を傾けることとなります。メンタルケアカウンセラーは、家族や友人といった身近な人とは異なり、あくまで相談者の過去を知らない第三者となります。ただ、相談者にとっては第三者だからこそ話せることもあります。相談者の悩みは非常にデリケートなものが多くあります。メンタルケアカウンセラーとして、抱えている悩みをじっくりヒアリングする中で、悩みの根幹を見つけ出し、相談者と一緒に解決に繋げるスキルも求められます。
また、相談者によっては抱える悩みに関する情報が非常に多くなる傾向もあります。カウンセリングやコミュニケーションを行う中で相談者個人の情報はもとより、企業や学校、対人情報等々悩みの根幹を導く上での情報量は多岐に及びます。これらの情報を整理していくことも重要です。
また一方で、相談者の悩みを整理しつつ、解決に繋げていく中でメンタルケアカウンセラー自身もストレスに悩まされることもあります。相談者の話を聞きすぎることで、自分自身が精神的に参ってしまうということもあるでしょう。人の話を聞くということは、簡単なようですが思っている以上に気力や体力を非常に消耗します。自らのメンタルヘルス、セルフコントロールを行うこともメンタルケアカウンセラーとして大事なことです。

相談者にとって、メンタルケアカウンセラーは自身の悩みを打ち明けられる唯一の存在です。相談者とともに悩みを共感し、解決に繋げることは簡単なことではありません。それでも相談者のストレスが解消し、問題に向き合い、立ち直りのきっかけになった時の達成感はより感じられるでしょう。
先述したように、メンタルケアカウンセラーの職業は、ストレス社会の現在において今後ますます需要が増える分野と思われます。また、メンタルヘルスに関する知識をもっていると、自分自身も生活していく上できっとメリットが多いと思います。
ストレス社会で苦しむ人の少しでも役に立つ仕事がしたい、世の中のためになりたい、そんな人はぜひ目指してみるとよいかもしれません。

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