メンタルトレーナーのお仕事とは

メンタルトレーナー

近年注目を集めている職業の1つにメンタルトレーナーという職業があります。
ストレス社会と言われる現代社会においては、心に問題を抱えて苦しんでいる人が多くいます。ストレスなどにより、心のバランスを崩すことで自律神経にも大きな乱れが生じ、体調にもマイナスの影響を与える場合があります。一方、ストレスは私たちの心に大きなダメージをもたらすと同時に成長のチャンスであるといえます。とはいえ、上手くいかない状況下のなかで、自分が直面したストレスをチャンスへと切り替えることは、自分自身の力では非常に難しいでしょう。このような状況下では、専門的な知識を持った人によるサポートが有効です。メンタルトレーナーはそのサポートを行う仕事です。メンタルトレーナーは具体的にどのような仕事をするのでしょうか。メンタルトレーナーになるにはどのような知識をつければよいのか、メンタルトレーナーになるにはどのようなことをすればよいのか、まだ知らないメンタルトレーナーという仕事についてご紹介いたします。

メンタルトレーナーの仕事内容

メンタルトレーナーは、心と身体の健康に支障をきたしている人々の悩みや苦しみ、ストレスなどのケア、相談者の抱えている問題を解決し、相談者が掲げた目標に導くための精神面からのサポートを行う仕事です。メンタルトレーナーはカウンセリングを通してクライアントの話を良く聞き、心の専門家としてストレスや心の負担を軽減するために物事の捉え方や考え方、行動の仕方などについて心理学的な専門的な知識に基づいて細かく指導していきます。

スポーツ選手のサポートを行うといったイメージのあるメンタルトレーナーですが、活躍の場は幅広く、一般の企業やカウンセリング施設、医療現場などでも活躍することができます。最近ではメンタルトレーニングを人材育成のプログラムに組み込む企業もあり、活躍の場については、これからまだまだ開拓しがいのある分野となっています。

メンタルトレーナーという仕事のやりがい

メンタルトレーナー
人には多かれ少なかれコンプレックスや悩みを抱えて生きています。「緊張で震えてしまう」「大切な場面になると頭が真っ白になってしまう」「怒られると一言も話せなくなってしまう」など、他の人が当たり前にできることが自分にはどうしても克服できない、そんな悩みを抱えている人も少なくありません。メンタルトレーナーの仕事はそんなクライアントの可能性を信じ、心理学をベースとしたアプローチ方法を検討していきます。メンタルトレーナーはクライアントにあった方法をみつけ悩みを解決していくのです。メンタルトレーナーの仕事を行うなかでは、クライアントの変化を最も間近で目撃することとなります。自分の知識と技術によってクライアントがコンプレックスを克服し、自信を持つ姿に変わっていくことは、なにものにも代えがたい喜びとなります。

またメンタルトレーナーは心の健康を守る職業です。心は身体以上のケアが必要となりますが、十分な心のケアを行っていない方も多い傾向があります。身体ケアと比較すると、心のケアについては何をすればいいのかわからないという方も多く存在します。心の動きや仕組みについて理解することは様々な問題において重要であり、メンタルトレーナーに関連する知識はクライアントのケアを行うだけでなく自分自身のケアを行う場合にも役に立ちます。

メンタルトレーナーになるためには?

メンタルトレーナーになるためにはどうすれば良いのでしょうか。メンタルトレーナーには複数の関連する資格があります。日本スポーツ心理学会認定の「スポーツメンタルトレーニング指導士」や日本心理学アカデミー認定の「メンタルトレーナー2級」などが代表的な資格です。これらの資格は民間資格となり、現場で働くためには、資格よりも経験やスキルが重要視される傾向があります。メンタルトレーニングを行うための専門的な知識はもちろんですが、トレーニングの場で必須となるカウンセリングの仕方、分析の仕方、ケア方法などについても早い段階で身につけていきましょう。メンタルトレーナーとして活躍するための知識を独学で学んでいる人ももちろんいらっしゃいますが、心理学に関する専門的な内容になりますので、大学や専門学校の心理学科や、通信講座、専門のスクールや講座で学ぶことは効率良い手段といえるでしょう。

メンタルトレーナーの将来性

将来性
近年では、メンタルトレーニングという言葉が一般的になりつつあります。もともとメンタルトレーナーは、スポーツの分野で活用されることが多く、第一線で活躍するスポーツ選手のなかにはメンタルトレーニングを重視する選手も多く存在します。技術や体格がものをいうと考えられるスポーツの場ですが、心のパフォーマンスが試合に及ぼす影響は少なくありません。重圧ともいえるプレッシャーのなかで「重要な試合と考えると思うように身体が動かない」、「十分な力を発揮できない」、「練習では行うことのないミスをしてしまった」という場面をテレビで見たことのある方も多いかと思います。スポーツを行う上で今やメンタルトレーナーは欠かすことのできない存在となっています。

スポーツ選手に限らず一般の職業においてもメンタル面の強化は有効です。大切なプレゼンや商談、大勢の人の前で話すセミナーなど、プレッシャーのかかる重要なシーンにおいて、メンタルトレーナーの力を借りることは効果的です。また「環境にうまく対応できない」「過度のストレスを感じやすい」などの場合にもメンタルトレーナーの存在が有効となる場合もあり、人材のケアや福利厚生の一環としてもアピールすることが可能です。

そのほかにもトレーナーとしての特性を生かし、教育現場での活躍をアピールすることもできます。ストレス社会とよばれる現代において、教育の現場にメンタルトレーニングのプロが参加することは子ども達の将来においても大きなプラスになるといえるでしょう。

メンタルトレーナーは今やスポーツの分野だけでなく、ビジネス、教育、芸術といった分野でも幅広く活躍していくといわれています。そのほかにもメンタルトレーナーとして福祉の分野での活躍を目指すのはいかがでしょうか。高齢化社会が進むなかで日本では近年老人うつになる人も増加しているといわれていますが、従来の医療・介護従事者だけでは細かな問題までをサポートしきれなくなっているという現状があります。医療・介護といった分野においてもメンタルトレーナーの活躍が求められているのです。

欧米の国々と比較するとメンタルトレーナーの仕事は、日本ではまだまだ知名度も低く、決してメジャーな存在であるとはいえない状況です。とはいえ、メンタルトレーナーの仕事は今後さらに広がっていく可能性も高く、アプローチ次第で活躍できる分野を広げていくことがある仕事となりますので、一度検討してみる価値はあるかもしれません。

メンタルトレーナーの仕事は、認知度の高い資格がないからこそ、その人自身の心理学的知識やカウンセリング技術、人柄などによって曖昧な形で選考されている傾向があります。ストレス社会を上手に乗り切るために、今後もますますメンタルヘルスへの理解と学術的な研究の場が必要です。苦しみを抱えた人を助けたいという思いを持った人であれば、やりがいを持って働くことができる職業でしょう。人々が心も身体も健康に生きることができるようにするための欠かせない存在となるかもしれません。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

メンタルヘルス記事一覧

おすすめ記事

  1. メンタルヘルス
    メンタルヘルスに関する資格は「臨床心理士」や「学校心理士」、「臨床発達心理士」、「産業カウンセラー」…
  2. ストレッチ
    セルフコンディションという言葉を聞いたことはありますか? selfとconditioningを組み…
  3. うつ病は、自分では気づかないうちになっていることも多い病気の一つです。自分から病気の経験を口にする人…
  4. 臨床心理
    心理学は心の動きを学ぶ学問であり、「悩み解決の糸口を見つけたい」や「自分の心の仕組みを知りたい」、「…
  5. 神経
    メンタルヘルスを語るうえで、自律神経の話は欠かすことができません。「メンタルヘルスについても自律神経…
  6. メンタルヘルスケア
    メンタルヘルスケアについて学ぶ 近年では大きなストレスにさらされ、心の健康を損ない生活に支障をきた…
  7. メンタルトレーナー
    近年注目を集めている職業の1つにメンタルトレーナーという職業があります。 ストレス社会と言われる現…
ページ上部へ戻る