初心者でも手軽に効果を体感できるリラクゼーションメソッドとして森林セラピーが注目されています。シニア世代を中心に若い女性から子どもまで、日頃の疲れやストレスをきれいにリセットする空間として人気がでているようです。ビギナーから上級者まで、レベルに応じた楽しみ方が覚えられるのも森林セラピーの魅力のひとつで、たんなるストレス解消以上のリラクゼーション効果が期待できると評判です。森林セラピーの効果を最大限に高めるためのテクニックや初心者でも明日からセラピーを体験できる場所など、森林セラピーのポイントについてまとめました。

森林セラピーの定義と手軽な始め方

日本各地の森林を散策し普段とは違う非日常的な空間に浸ることで、精神を落ち着ける効果やリフレッシュ作用を体感するのが森林セラピーの目的です。しかし、どこの森林でも良いというわけではなく、森林セラピーに適した「セラピーロード」が指定されており、時間をかけて一定のコースを歩くことでリラクゼーション効果が期待できるといわれています。また森林セラピーをより効果的にするためには、森林を吹き抜ける新鮮な風を体の奥深くまで吸い込み、木々の間から射し込む光を感じ、マイナスイオンを全身に浴びながらじっくりと散策することが大きなポイントとなるようです。森林セラピーをおこなうと日頃のストレスから解放され、リフレッシュした気分で翌日を迎えられるのです。

森林セラピーに参加する頻度は人によってさまざまです。仕事の疲れを癒すために毎週末必ず森林セラピーに訪れる人もいれば、半年に一度程度専門の森林セラピーに参加する人もいます。また季節感を存分に味わえるのも森林セラピーの醍醐味のひとつです。森林セラピーが心地よく感じられるのはやはり新緑の季節ですが、日差したっぷりの夏や木々が色づきはじめる秋、やがて来る春にむけて森林全体がエネルギーを蓄えている冬と、それぞれの季節ごとにまた違ったリラクゼーション効果を体感することができます。

天然の森林では活発に活動する動植物が多く見られ、生き物が好きな人はそれらを見るだでもリラックス効果を得られるといいます。森林セラピーの最大の魅力は、「ただ歩くだけでストレスを忘れられる」という点にあります。もちろん、森林セラピー上級者になれば、よりリラックス効果を高めるためのテクニックなどが自然と身についてきますが、ビギナーであっても森林セラピーの楽しさや奥深さは充分に体感することができます。

ひとりで散策するのもリラックスするために効果的ではありますが、手軽に始めるのであれば、ツアーのようなかたちで複数のメンバーとともに、適度に会話を楽しみながら歩くのことでも森林セラピーの効果は得られるようです。

リラックスだけじゃない!森林セラピーの意外な健康効果

五感をフルに使って楽しむことが森林セラピーの効果を最大限に高めるポイントです。森林を歩くとまず、木々が発するさわやかな香りによって鼻腔をくすぐられることでしょう。これらの香りは正確にはフィトンチッドとよばれ、植物が自己防衛のために発する香りといわれています。植物ごとに香りのパターンが異なるため、オリジナルの植物図鑑をつくるような気分で木々やその枝葉などを注意深く観察するのも面白いでしょう。森林では動植物が自然のままの姿で過ごしていますから、散策の間にも小鳥のさえずりや小動物の息遣いが聞こえるはずです。野生ならではの匂いが楽しめるのも森林セラピーの人気のひとつです。

主に期待できるのは心身のリラクゼーション効果だとされていますが、その他にもがん予防や高血圧の改善など、具体的な健康効果もあるようです。森林にあふれるマイナスイオンによって体内の免疫細胞が活発になり、結果としてがん細胞を排除しやすい体質がつくられていくと考えられています。また、「森林を歩いて非日常的な空間に浸っている」という状況そのものが一種のリラックス作用として働き、副交感神経を優位にして血管を拡張させることにより高血圧を解消できることが科学的にも証明されているようです。

気になった植物があれば、触って感触を確かめるのも楽しみ方の1つです。ただし、森林に自生する植物のなかには素手で触れるとかぶれや湿疹などの症状を引き起こすものもあるため、森林セラピーでは必ず担当のガイドの指示に従い、むやみに動植物にさわらないようにしましょう。森林を歩くことは適度な運動につながるため、普段は体を動かす機会の少ない高齢者のリハビリにも活用されています。

何もない道をただ目的もなく長時間歩くとかえって疲れが溜まりますが、目的を目指して歩くのではなく、今歩いている場所を五感で感じることで歩くことが楽しく感じられると思います。週末にひとりで森林セラピーに出かけるもいいですし、気の合う友人と会話を楽しみながら歩くのもいいですね。ライフスタイルに合わせた楽しみ方ができるのが森林セラピーの魅力といえるでしょう。

森林セラピーを体感しよう

森林セラピーイメージ

医学的に効果が認められた森林セラピーを体感するには、日本各地で指定された「セラピーロード」を散策するのが近道です。セラピーロードとは国内の臨床心理士が厳密な心理実験に基づいてリラクゼーション効果などを測定した森林や遊歩道であり、現在、100カ所以上のセラピーロードが正式に認定されています。

セラピーを受けるにあたり特別な講習を受ける必要はありません。ただ、団体によっては、セラピー開始前に森林を歩く際のマナーや危険回避のための注意点などをレクチャーするところもあります。有料のところもあれば無料のところもあり、有料のところでは集めたセラピー料金を森林の保全などに役立てているそうです。森林セラピーが最も心地よく感じられるのは比較的涼しい晴天の日ですが、小雨が降る薄暗い森林もまた違った雰囲気があり、充分なリラックス効果が得られると言われています。

自然の森林はたとえ真夏であっても気温が20度前後に保たれることが多く、吹き抜ける風も涼しいため、油断せずに暑い季節でも薄手のカーディガンなど羽織るものを持って行くと安心です。また、森林には季節を問わず多くの昆虫が生息しており、刺されると深刻な症状につながることも考えられるため、真夏でも極力長袖を着るようにし、下半身もなるべく素肌の露出をおさえるようにしましょう。万一にそなえ、荷物には救急セットを入れておくとよいです。

正式に認定されたセラピーロードではなくても、自分の気に入った森林をのんびり散策するだけでも森林セラピーで得られるような一定のリラックス効果があります。ご自身が行きやすい範囲で心から落ち着ける森林を見つけたら、散策されるのもいいでしょう。しかし、認定のセラピーロード以外は安全性や歩きやすさが充分に保障されていないため、散策にあたっては細かい部分まで注意が必要です。

日常のストレスから解放されたい人に森林セラピーはおすすめです。その効果は国内の臨床心理士やセラピストも公式に認めており、介護施設などでリハビリのカリキュラムとして取り入れているところもあるようです。森林セラピーに期待できるのは、単なるリラクゼーション効果ばかりではありません。免疫細胞の活性化や血圧の安定化など具体的な健康効果もすでに認められているようで、森林セラピーをはじめて心身の不調が改善されたという声なども多くあるようです。最後に森林セラピーにこれから実施してみようと思う方は、森林の散策する際に動植物を傷つけることのないよう、マナーとモラルを守って節度ある行動を心がけましょう。

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