ヒプノセラピーという言葉を聞いたことはあるでしょうか。ヒプノセラピーは最近人気が出始めている心理療法のひとつです。人間の催眠状態を利用した療法であるヒプノセラピーは、人間の潜在意識に触れることができる催眠療法とも言われています。ヒプノセラピーとは具体的にどのような方法で治療するのか、どのような効果があるのか、セルフで行う方法はあるのか、ピラノセラピーを受ける際に考えるべきことは何か、など疑問に思うことについて調べていきたいと思います。

ヒプノセラピーとは 得られる効果 1人でやる方法 信用できるか 向いてる人は

ヒプノセラピーとは

では、ヒプノセラピーとはどういうものなのか具体的に紹介したいと思います。ピプノセラピーとは、心理療法のひとつで、催眠に陥った状態で自分の内側や本来の問題を発見し、解決への糸口を探し出してあげるような催眠療法です。

セラピストはまず、受け手を催眠の状態へと誘導します。催眠状態に陥った人間は、普段感じることのない潜在意識を認識することができると言われており、セラピストはその潜在意識に直接呼びかけを行っていきます。潜在意識で何を感じ、何を思っているかを知ることで、本人さえ知らなかった悩みや根本となる心の問題を知ることができます。

人間の意識は大きく分けると2つあると言われています。普段、感じている意識は顕在意識と呼ばれ、日常での行動や判断、思考力などはこの顕在意識を頼っています。常に感じている意識のことを顕在意識と言うのです。対するのが潜在意識です。こちらは名前の通り普段は心の底に潜んでいる意識であるということになります。潜在意識は日常の中で自覚することはほとんどありません。しかし「火事場の馬鹿力」という言葉が示すように、ピンチに陥ったり、焦ったりした時など咄嗟に冷静に判断が出来た、行動ができた、というような経験がある方もいるでしょう。これらは潜在意識による行動であり、そのような経験がある人は潜在意識に助けられたといってもよいでしょう。潜在意識は顕在意識の9倍ほどの領域を占めていると言われており、認識できないだけで日常にいつも寄り添ってくれているのかもしれません。

ヒプノセラピーは、その潜在意識に直接呼びかけ、潜在意識を探ることで本来の自分を知ることができる療法です。催眠の状態の際、人の心は深いリラックス状態になります。深くリラックスすることで心は外からの暗示を受けやすくなり、奥底に潜む潜在意識の中から記憶や感情などを思い出し、本来の自分を知るきっかけになるのです。原因不明の悩みやストレスなどを感じている場合、潜在意識に触れることで原因が解明されたり、解決への糸口になることもあります。ヒプノセラピーとは、潜在意識に入りこむことで本来の自分を知り、正しい解決方法まで導いてくれる催眠療法であり、精神に問題を抱えている人の救世主と呼ばれることもあります。

ヒプノセラピーによって得られる効果とは

次は、ヒプノセラピーを受けることによって得られる具体的な効果について紹介していきたいと思います。催眠状態では、身体だけでなく心もリラクゼーション状態にあるといわれています。心がリラックスすることで副交感神経が活発になり、幸せを感じる時にしか分泌されないホルモンなどが体内を巡ります。ホルモン効果で自律神経のバランスも整うので、心の状態も安定しますし、免疫力も高まるので身体的にも安定するといわれているようです。リラックスすることは心と身体の両方に大きな影響を与えてくれます。

ヒプノセラピーは、まず心身にリラクゼーションを与え、潜在意識へと呼びかけていきます。先程も触れましたが、潜在意識は顕在意識の9倍もの領域を持っているにも関わらず、表に出てくることも少なければ本人の自覚もほとんどないのが特徴です。広い領域を占めている分、本来であれば人格形成にも関わるくらいの重要な情報をたくさん持っています。潜在意識を覗くことで、今まで知らなかった本当の自分に出会えたり、自覚はなくとも妙に納得してしまうような癖に気付いたりと、「本来の自分」を見つけることができます。また、自分の性格が嫌いだとか、原因は分からないけどすぐ落ち込んでしまうとか、なぜか生きにくさを感じてしまうというような人は、もしかしたら潜在意識の中に答えがあるかもしれません。実際に、自分では忘れていたと思っていた幼少期のトラウマが現在の悩みの原因だった、平気だと感じていたことが実は大きなストレッサーだった、なんてことが潜在意識の中に潜んでいたというケースもあるのです。

ヒプノセラピーによって潜在意識を知ることによって、自分の知らなかった一面に気づいたという意見もあります。トラウマや自分の欠点、本当のストレッサーを正しく知ることにも繋がるかもしれません。新たな一面を知ることは、自分の抱える問題の解決策、自分自身を改善するきっかけにもなるでしょう。

生きるのが辛い、と感じる原因は人それぞれです。しかし漠然と理由の分からない不安や恐怖に襲われているという方も少なくありません。悩みの原因はもちろん、本当の悩みが何であるのかもわからないこともあるでしょう。ヒプノセラピーにより、悩みの原因が分かれば、なぜ今までの自分がこうだったのかということが理解できるかもしれません。意味のない不安に襲われる心配がなくなったという声もあります。ヒプノセラピーは私たちの生活をより生きやすくしてくれる効果があるといってよいのかもしれません。

1人でできるヒプノセラピー

ここでは、1人でできるヒプノセラピーとして、「自律訓練法」というリラクセーション法であるセルフ・ケア法について紹介します。

メンタルヘルスコンディショニング講座:メインテキスト2<2章>:ストレスと向き合う

これはドイツの精神科医であるシュルツ(Schulz,H.E. :1884-1970)が1932年に開発したリラクセーションの方法です。
催眠導入された患者が、催眠導入時に手足が重いと感じることや温感を感じることを共通して経験する事実に着目し開発された方法です。まず心理的なリラクセーションから入り、練習を進めるにつれて段階的に生理的・身体的リラクセーションが得られるように考えられた方法です。「気持ちが落ち着いている」「両手両足が重い」「両手両足が温かい」「心臓が静かに打っている」「自然に楽に息をしている」「お腹が温かい」「額が涼しい」
ということばを“言語公式”として、順番に頭の中で繰り返し、自己暗示と注意集中を高めてココロとカラダを緊張状態から、緩やかな落ち着きのある弛緩状態へと誘導します。訓練が必要ですが、慣れると、平時からリラックスしたココロでいることができるようになります。疲労回復、ストレス緩和、仕事や勉強の能率向上、抑うつや不安の軽減などの効果があるとされています。

ヒプノセラピストって頼りになる?

ヒプノセラピストって、何となく信用していいのか不安に感じる面もあると思います。
ヒプノセラピー(催眠療法)自体は、1955年に英国医師会(British Medical Association)が有効な治療法として認めており、米国医師会(American Medical Association)と米国心理学会(American Psychological Association)も1958年に催眠療法を有効な治療法として認めています。

ただ、ネット上には催眠やヒプノセラピーに関して、トラウマとか前世療法などキーワードとともに様々な内容の情報があり、ヒプノセラピストって本当に頼りになるのか?心配になる方もいらっしゃるかと思います。日本の現状では、医師・看護師などの免許を持って開業しヒプノセラピーも行っているセラピストは、全体のヒプノセラピストの5%以下のようですので、催眠療法とかヒプノセラピーを開業している方はほぼすべてが民間の資格などを取得して開業しているようです。ヒプノセラピーをうけてみたいと思われる方は、どのような経歴や実績を持ったヒプノセラピストなのか、催眠療法の事をどれくらい研究されてきたのか、など自己責任で調べて判断するしかないのが実情のようです。

ヒプノセラピストに向いている人とは

ヒプノセラピストに限らず、メンタルな部分に働きかけるセラピストや心理カウンセラーの場合、クライエントの話を聞く技術・状況に対する想像力・可能性を引き出す会話などカウンセリングスキルが、専門知識に加えて必要になってきます。同様にヒプノセラピストも、クライエントの悩みを聞き、その悩みから解決策を想像し、幸せな人生が送れるように導くことが仕事だからです。

ヒプノセラピーは心理的な面から癒していく療法です。すぐに効果が得られやすい人や、逆に何度か回数を重ねなければ効果が現れないという方もいます。催眠誘導は、誘導する側の力量がもちろん大切ですが、受け手の柔軟さも必要になってくるからです。常に緊張をしていたり、ヒプノセラピーを否定する心構えでいるような方には、最初の方はなかなか誘導が難しいかもしれません。心のリラクゼーション法のひとつとして、あまり構えずにゆったりとした気持ちで受けに行くことも必要です。

メンタルヘルスを整える心理療法には様々な療法があります。日々抱えるストレスの中には自分自身で改善を目指すのには難しい場合もあります。心の仕組みやそれぞれの療法について知ることはメンタルヘルス対策を考える上で非常に有効です。

記事 メンタルヘルスコンディショニング講座講師・佐々木幹

佐々木幹

佐々木幹メンタルヘルスコンディショナーⓇ

投稿者プロフィール

株式会社スマイルエデュケーション3代表取締役
一般社団法人ハッピーライフカウンセリング協会代表理事

大手民間スクールで約30年間スクール経営に携わり、販売マーケティングを皮切りに、商品開発室、教務室、学務室、通信教育センターの各部門責任者を歴任

現在は、自身が企画したメンタルヘルスコンディショニング通信講座の資格(メンタルヘルスコンディショナー)を取得し、「Live」「Love」「Smile」をかけ合わせた造語『LiLoveS』をコンセプトとしたハッピーライフカウンセリング協会と、学ぶすべての方の笑顔を目指すSmileCom(スマイルコム)のスクール運営を行う一方で、当サイト(メンタルヘルス情報サイト)の記事執筆を手掛けている。

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https://smile-learn.com/product/

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