現在ではパソコンだけではなく、スマートフォン、その他タブレットなどの端末でインターネットに接続することが可能です。スマートフォンの普及により外出先や移動時間でも簡単にインターネットをおこなえるネット環境が整ったことにより、日常的にネットを利用する人が増えました。ネット利用者が増えたことと、ネット利用する時間が増えたことによって、ネットに依存する人が増えてきているといわれています。今回は常日頃からインターネットを行っていないと落ち着かない、常にインターネットのことばかり考えてしまうネット依存症について紹介していきます。

たくさん存在している依存症

依存症というのはいろいろとあり、例えばアルコール依存症などがよく知られています。アルコール依存症は、常にお酒を飲むことを考えている、お酒がないとイライラするなどの症状が多く見られます。他にもギャンブル依存症やニコチン依存症などいろいろとあり、どれも趣向品を過度に利用することによっておきてしまう症状です。そんな中にはネット依存症も存在しています。

インターネットは、1990年代中ごろから家庭でも閲覧できるようになり、21世紀に入るとすぐに常時接続が誕生したことを覚えている人も多いでしょう。この常時接続によって、誰でも自由に長時間インターネットに接続できるようになったのです。それ以前は利用すれば利用しただけ料金が加算されていたので、ネットを長い時間利用することは金額がかなりかかるので、それほどネット依存症が多かったわけではないと考えられています。しかし、現在では携帯電話やスマートフォンでも常時接続が一般的になっており、少しでも暇があるとインターネット見ることが可能です。このような点からネット依存症と他の依存症は主な症状も、他の依存症と非常によく似ているといえます。しかしネット依存症は他の依存症と比べて、注意しなければいけない点もあります。

タバコが止められないニコチン依存症の場合、周りの人にも迷惑をかけますし、自分自身の体も壊してしまいます。アルコール依存症もニコチン依存症に似て他人に迷惑をかける場合があり、ギャンブル依存症も酷くなってくると、家族に迷惑をかけてしまいます。しかし、ネット依存症の場合は他人に直接迷惑がかかるというわけではありません。そのため、周りの人から嫌な目で見られることも少ないですし、注意されることも少ないでしょう。だからこそどんどんインターネットにはまってしまい、ネット依存症になってしまう人が多いです。

なぜネット依存症になるのか

ネット依存症はアルコール依存症や薬物依存症、ニコチン依存症のように、体内に依存症となる成分を取り入れることで発症するわけでもありません。このような何かを摂取して起こる依存症を物質依存と呼び、常に男性と遊びたい、女性と遊びたいと考えている人などは、女性依存症や男性依存症と呼ばれ、このような依存症は関係依存と呼ばれています。ネット依存症のように、特に過剰にネットをしていたわけではないのに気が付いたらネット依存症になっていたという場合は、依存症をプロセス依存と呼びます。

ネット依存症のプロセス依存は特定のことにハマることで、別のことには全く興味を持たない、他のことはしたくなくなるという傾向にあります。例えば仕事に行きたくなくなる、学校に行きたくなくなるという症状が一般的です。

ネット依存症になる原因として、対人関係がうまくいかないことが挙げられます。人と接するのが嫌いになり、家に閉じこもるようになります。現在ではネットでいろいろなことができるので、閉じこもっているうちに気が付いたらネット依存症になる傾向が強いと言えるでしょう。またネットをすることが、日々の生活をおくるうえで刺激となっているため、ネットが利用できなくなると精神状態がかなり不安定になるというのも特徴です。対人関係以外にも、ネットが面白くて止められなくなるという人もいます。

ネット依存症のステージについて

依存症にはステージが存在しています。ステージとは言っても、症状が悪化していくステージではなく、このままではいけないと気が付くステージです。依存症の場合には5段階に分けられており、ネット依存症でも同様です。最初のステージは無関心期と呼び、普通にネットを利用している人と変わりがないので、自分で依存症だと気が付くことも、周りの人にネット依存症なのではと言われることもないでしょう。

2つ目のステージは関心期と呼ばれており、自分自身でも依存症になってきていると気が付くこともあります。家族からインターネットのやりすぎを注意されることもあるでしょう。さらに3つ目のステージである準備期になると、このままではいけないと自分でも気が付き始めます。この段階でネット依存症に対して何か対策を考える気持ちが生まれることもあり、自分で治療方法や改善方法がないか検索を行うこともあるでしょう。しかし準備期では、自分がネット依存症なのではないかと疑いがあるものの、自覚が強くないので実際にネット依存症に関する専門機関へ相談をしたり医療機関を受診したりという決断ができない状態であるといわれています。

そして4つ目のステージになると、実行期と呼ばれ「自分はネット依存症である」との自覚が生まれるといわれています。そしてネット依存症改善に向けた行動に出る人も多く、実行期でネット依存症を改善しようと専門機関などに相談などの行動をすることで、克服できる可能性は高いといわれています。ネット依存症の改善に向けたアクションを行うことによって、改善の兆しがみられたら最後のステージは維持期にはいります。この時期でネット依存症に戻らないように努めているとネット依存症は改善できるとも言われており、重要な時期であるともいわれています。

ネット依存症を改善する方法

ネット依存症を改善するためには、家族や周りの人、カウンセラーや医師などの協力が必要です。初期の段階であれば、親や兄弟などの協力により、ネット依存症を回復に持って行くこともできるのですが、ある程度症状が悪化してしまうと親や兄弟を避けてしまうことが多く、周りの人間が協力したくても出来ない状況になります。そのため、このような状態になってしまった場合には、専門家であるカウンセラーや医師の力を借りることが必要となります。現在ではネット依存症の専門外来というのが存在しているので、このような医療機関に相談するのがよいでしょう。しかし、地域によってはネット依存症の専門外来が近くにないこともあるので、このようなときには精神科に相談するのもいいでしょう。

ネット依存症にはいろいろな種類がり、外によく出ることはあるけれど、常に携帯電話やスマートフォンでインターネットを閲覧しているというネット依存症の人が多いと言われています。このような場合のネット依存症の人は、他のことに全く興味を示さないだけではなく、仕事や勉強などにも身が入らず、常にインターネットのことを考えていることが多いといわれています。次いで多いと言われているのは、部屋に閉じこもってパソコンでインターネットばかりやっているパターンです。このような場合、ネット依存症だけでなくは引きこもりの症状も合わさっているため、部屋から出ようとせず、親に頼って生活していることが多いようです。

このような場合でのネット依存症に対する主な解決方法としては、無理にネットに接続するツールを取り上げてしまうのではなく、一緒に散歩や旅行などインターネットに触れない環境に連れ出してあげて、インターネット以外のものに興味関心を向けてもらうように努めます。またネット依存症の悪化を防ぐためにも家族できちんと話し合うことが必要となり、ネット依存症の人を交えて話す場合は攻めるような口調で話すではなく、優しく話すほうがいいとされています。またこのように家族や周りの人間がネット依存症回復のために努めても、ネット依存症がひどくなってしまった場合には、専門機関に頼りましょう。専門家がネット依存症の治療プログラムを組んでくれるので、それに従ってネット依存症の回復に努めましょう。

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