ストレスに効く食事

ストレスでイライラしているときには甘いものやお菓子、中にはお肉をガッツリ食べてストレス解消を行う方も少なくないのではないでしょうか。しかしその食べ物、本当にストレス解消になっているのでしょうか。

食べ物は体をつくると言います。朝食はもちろん、昼食など忙しさから適当に済ませていませんか。実際に食べたものが私たちの体の中でどのような影響をもたらしているのでしょう。食事に気を配ることでストレスの解消に効果があることをご存知でしょうか。ストレスに対抗できる食べ物の種類は何か、どんな食べ方をしたら効率的なのか、誰にでも簡単に実践できる食事の方法やストレスに効く食べ物などについてご紹介します。

食事が体にもたらす影響とは

食事は私たちの身体に密接に関わっています。忙しいことを理由に食べ物をまともに摂らずにいた場合、肌はボロボロになり、体はだるく、頭もスッキリしない、ストレスでイライラするなど、心身ともに大きな悪影響を及ぼします。子どものころから言われていた、3食しっかり食べること、朝食は抜かないこと、ゆっくり食べることではあるものの、大人なると当たり前のことがなかなか思うように出来ないものです。

まず食事を抜いてしまうことは何がいけないのでしょうか。食事を抜くということは体の栄養素が足りず、いわゆる飢餓の状態になります。栄養不足が続くことで体に異変が現れてきます。具体的には不眠症やイライラ、頭痛などの症状です。また悪影響はこれらの症状だけではありません。次の食事の際には足りなかった分の栄養を体内に溜め込もうとするため、急激にエネルギーを吸収することになり、その状態は肥満につながりといえるでしょう。肥満になると代謝が悪くなり、ストレスも積み重なるといった悪循環につながっていきます。とくに朝食を抜いてしまうことは大きな問題があります。朝から脳に必要な栄養が行かずに脳や体の目覚めが悪くなります。人間の身体は眠っている間も常にエネルギーは消耗しています。それゆえ特に朝の時間帯は飢餓の状態であり、身体が栄養を求めているのです。そのような状態の際にエネルギーが補給されない結果、集中力の低下し、体のだるさが残る、対するイライラが増し、ストレスにつながってしまうのです。朝食で必要なエネルギーを摂ることで、脳の働きが活発になりやる気が湧いて集中力がアップします。朝食は食べるようにしましょう。

次にゆっくりとご飯を食べる意味について考えていきましょう。ご飯をしっかり噛む習慣をつけると、脳が活性化し仕事や学習の効率が上がります。また美味しいものをリラックスして食べるということはストレス軽減に効果的です。食事の時間は、単に栄養素を摂取するための時間ではありません。家族や気の合う友人と食事を楽しむ時間は何よりもストレス解消となることでしょう。

また3食しっかり食べることと、季節に合わせて旬の食材を食べることは、人の感受性を豊かにしてくれます。食事をする行為は食べ物のパワーをもらうことです。せっかくパワーをもらうのであれば最大限のパワーを受け取れるよう、工夫をすることで食生活はより豊かなものになります。今では、外国産の野菜も多く、食材の旬や季節の感覚は薄れがちではありますが、旬の食材とそうでない食材では栄養価は2倍以上違ってくることも少なくありません。旬のものがとてもおいしく感じるのは、人の本能でその栄養素を欲しいと思っているからです。どんなに忙しくても、自分の体を維持するため、命をつなぐ食べ物を大切にしたいものです。

食事の際に取るべき栄養素

栄養素の中には、ストレスの防御や解消の有効な栄養素があります。ストレスに強くなる栄養素についてはぜひ積極的にとっていただくことをお勧めいたします。ストレスに効果が高い栄養素は、ビタミンB、C、たんぱく質、カルシウムやマグネシウムなどであるといわれています。日ごろの食事の際に少し意識頂くだけで摂取できるものも多い傾向がございますので意識してみるとよいでしょう。

ビタミンが豊富な緑黄色野菜、カルシウムの摂取に定番な乳製品、良質なたんぱく質である魚や大豆など身近な食材で栄養を摂取することが可能です。大事な栄養素は、サプリメントなどの栄養剤ではなく日ごろの食事で摂っていただくことが効果的です。

ストレスへの抵抗力を高めるビタミンCを含むトマトやブロッコリー、緑茶など、イライラを抑えるカルシウムを含む乳製品や豆腐、疲れに効果があるビタミンB群を含む緑黄色野菜や肉類など、必要な栄養素を取ることはドカ食いを抑制するなどダイエットにも有効です。

ストレスに強い食事を目指す上で、さらに効率のよく栄養素を摂取についてもこだわっていきましょう。効率よく栄養素を摂取するには栄養価の高いものとその栄養を吸収する助けになる食べ物の組み合わせでいくことをおすすめします。興奮を抑え、精神を安定させる効果のあるカルシウムを摂取する上では、カルシウムの吸収を促進するビタミンD、骨になるように働きかけるビタミンAを同時にとっていただくとよいでしょう。

また、ストレスが多ければ多いほど、体内での栄養素の消耗が大きくなります。乳製品や魚介類、海藻類、キノコ類、緑黄色野菜などはそれぞれの食事の中でバランスよく食べるようにしましょう。ストレスに有効な栄養素について挙げましたが、合わせて心がけたいのは無理なく続けること、旬の食べ物をおいしくいただくことです。四季を通じて栄養価の高い旬の食べ物を知っておくと食生活はより豊かなものになります。コンビニやインスタントの場合でも選び方を意識すること、ひと手間をかければ栄養の偏りが少ないものになります。3食で1日に必要な栄養素を補えるように食材の種類を意識するだけでも違います。

食事でストレスを解消させるコツとは

食事の際には、五感を刺激することを意識するとよいといわれています。五感とは、味覚、視覚、嗅覚、触覚、聴覚の5つとなり、味覚は心からおいしい!と思えること、
視覚は食べ物の見た目です、嗅覚は食欲をそそる匂いで気持ちも満たすこと、触覚は食べ物の食感や食器の手触り、聴覚は食べ物を調理する音や食べる時の食器の音、これらの感覚を意識いただき食卓を構成することが大切です。

食事を構成するものは食べ物だけではありません。家族の団らんなど、大切な人とみんなで囲む食事はリラックスでき、いつもより食材がおいしく感じられたという経験をしたことのある方も多いかと思います。たのしい食事を心がけることでストレスが軽減し、心が軽くなります。楽しい食事の時間が問題解決の糸口につながることもあるでしょう。食事の時間は気持ちの切り替える絶好のチャンスになることは間違いありません。日ごろ1人で食事をすることが多い人は、友人と食事をするなどの工夫をしてみるとよいでしょう。

ストレスを解消するためには食材のバランスも大事ですが、食べる環境も影響します。いつもの環境をちょっと変えて、気分転換してみてはいかがでしょうか。場所を変えることが難しければ、食器を変えてみるのも良い方法です。実は、食器やカトラリー同士がぶつかり合う音が食欲へ影響することがあるそうです。

命をつなぐために食べるというのは人間の本能であり、毎日欠かせないものです。環境を変えて、時には団らんの時間をつくることが、食事との相乗効果で上手にストレスを解消させるコツではないでしょうか。

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