心理の資格と通信講座の中身比較

心理学の資格は今まで(2018年4月現在)国家試験がなかったこともあり、実に多くの民間資格が存在しています。ここでは公認心理師の受験資格を知ることにより心理学の全体像を把握しながら、代表的な民間の心理資格についてもお話しさせていただきたいと思います。

公認心理師 刀根先生の心理学講座比較 心理W資格取得講座 生活心理学講座 メンタルケア心理士 メンタルヘルスコンディショニング講座 刀根先生まとめ 資格比較一覧表

民間資格は認定機関や取得方法などさまざまありますが、基本的には決められた期間に所定のカリキュラムを修了し、資格認定機関が主催する資格試験を受験して、合格基準を満たせば資格取得ができるというかたちが一般的です。資格の受験資格となるカリキュラム(心理講座)を提供している各スクールは、WEBサイトやパンフレットなどで丁寧に説明していますが、実際にはテキストのページ数すら実際に受講してみないとわかりません。

どの講座を選べば自分がやりたい心理の勉強ができるのか?
どの講座を選べば自分が望む知識やスキルが身につくのか?
どの資格を取れば自分の希望する将来像に近づくのか?

心理といってもその学習領域はとても幅広い範囲がありますので、今回は、厚生労働省が発表している今年(2018年9月)からはじまる国家資格試験の受験資格をみることで「心理学全体の内容」を紹介させていただき、そのあとに、当サイト(メンタルヘルス情報サイト)に特別寄稿をしてくださっているコミュニケーショントレーナーで、20,000人超のカウンセリング実績をお持ちの刀根先生が、ご自身のブログに掲載した記事内容を紹介することで、各スクールの講座内容を紹介させていただきたいと思います。
(講座は、心理の通学講座は高額なものが多いため、比較的安価な通信講座で比較・検証されたようです。)

公認心理師

心理学の国家資格として、今年(2018年)の9月に「公認心理師」という国家試験が始まる予定です。厚生労働省の発表によると受験資格のハードルは、次のとおり相当高いものとなっています。

【受験資格】(次のいずれかに該当する者)
(1)学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学(短期大学を除く。以下同じ。)において 心理学その他の公認心理師となるために必要な科目を修めて卒業し、かつ、同法に基づく大学院において心理学その他の公認心理師となるために必要な科目を修めてその過程を修了した者その他その者に準ずるものとして公認心理師法施行規則(平成29年文部科学省・厚生労働省令第3号。以下「施行規則」-2-という。)第4条第1項に定める者(参照:厚生労働省 公認心理師試験について http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194282.html )。

公認心理師受験資格の説明は、この他にも数多くの項目がありますが、それよりも、心理学の学習領域や実習時間などを参考にしていただきたいので、「大学での必要な科目」と「大学院での必要な科目」を紹介させていただきます。

「公認心理師になるために大学で学ばなければならない科目」
1.公認心理師の職責 2.心理学概論 3.臨床心理学概論 4.心理学研究法 5.心理学統計法 6.心理学実験 7.知覚・認知心理学 8.学習・言語心理学 9.感情・人格心理学 10.神経・生理心理学 11.社会・集団・家族心理学 12.発達心理学 13.障碍者・障害児童心理学 14.心理的アセスメント15.心理学的支援法 16.健康・医療心理学 17.福祉心理学 18.教育・学校心理学 19.司法・犯罪心理学 20.産業・組織心理学 21.人体の構造と機能及び疾病 22.精神疾患とその治療 23.関係行政論 24.心理演習 25.心理実習(実習の時間が80時間以上のものに限る。)

「公認心理師になるために大学院で学ばなければならない科目」
1.保健医療分野に関する理論と支援の展開 2.福祉分野に関する理論と支援の展開 3.教育分野に関する理論と支援の展開 4.司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開 5.産業・労働分野に関する理論と支援の展開 6.心理的アセスメントに関する理論と実践 7.心理支援に関する理論と実践 8.家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践 9.心の健康教育に関する理論と実践 10.心理実践実習(実習の時間が450時間以上のものに限る。)

公認心理師は従来の臨床心理士(国家資格ではありません)よりもさらにハードルが高く(時間もお金も膨大なもの)、しかも医師や弁護士のように業務独占資格ではありません。業務独占資格とは、国の法令に定められた、ある業務や仕事をする際に持ってないとその業務や仕事をすることができない資格の事を言います。公認心理師という資格は、国家資格なのでチャレンジする価値があると思いますが、すごく多くの時間と労力をかけて資格を取得しても、心理に関する仕事の業務独占資格ではないため、資格を持っていない人でも心理に関する仕事ができるため、資格としてはかなり割に合わない資格かもしれません。


刀根先生の心理学講座比較と私的考察

深呼吸

(参照元サイト:https://ameblo.jp/gtoneket/entry-12369521282.html)

それぞれの講座が学習に工夫が凝らされており、目的や学習内容が皆違っており、一口に心理学系講座と言っても自分が目指すものが違えば学習する内容も変わってくると思いました。また、比較考察するなかで私自身も勉強になりました。比較した講座は下記の4講座です。

①キャリアカレッジ 心理W資格取得講座
②ユーキャン 生活心理学講座
③たのまな メンタルケア心理士養成講座
④スマイルコム メンタルヘルスコンディショニング講座

それでは、各講座の内容の紹介です。
また、コメントに書いてある意見はあくまでも私見ですので、ご参考程度にとらえ、ご確認等はご遠慮頂きたいと存じます。

キャリアカレッジ/心理W資格取得講座

カウンセリング、カウンセラーとは何か、ということを良く知らない初心者向けの入門講座と感じました。実際にカウンセラーとして活動するためのイメージを分かりやすく簡潔にまとめています。この講座ではカウンセラーという役割の枠組みや仕事の仕方などを中心に講座が出来ています。そういう意味では懇切丁寧にDVDで実技ロールプレイまで出来るように工夫されています。作り手の創意工夫の跡が見られ、とても好感が持てました。テキストがたくさんあり、DVDもたくさん入っています。ただし、この講座内容だけでカウンセラーとして活動できるとは思えませんでした。カウンセラー案内初心者講座という位置づけが良いのではないかと個人的には感じています。

【取得資格】
(一般社団法人 能力開発推進協会/認定)
メンタル心理カウンセラー
上級心理カウンセラー

【教材内容】
テキスト(カラー)×10冊
DVD×6枚

【テキストとDVDの内容】
①精神医学の基礎知識
メンタルヘルス不全などでクライアントに見られる一般的な症例の簡易説明パンフレットのような感じです。ほぼすべてのケースはカウンセラーではなく、精神科医等の専門機関と連携を取ることが必要になります。その点を明記しているのはとても分かりやすいです。

②心理学基礎理論 心理テストと簡単な心理学の理論と歴史
いくつかの簡単な心理テストと解説、心理学の超簡単な案内(簡易読み物的)です。心理テストはWebでも探せる簡単なものをいくつか紹介しています。個人的にはわざわざここまでページを割く必要があるのかは疑問を感じましたが、もしかしたら現場では本当に必要なのかもしれません。その後の心理学読み物は心理職としては常識的知識でしょうが、特に後半の発達心理学の部分は、より良いカウンセリング業務をしていくために、もっと深く解説する必要があるのではないかと感じました。

③カウンセリング理論
(前半)カウンセリングとはどういう行為かという解説とその進め方。
全くの初心者に対しての分かりやすい解説です。なるほど、ここまで丁寧に記述するのか、と逆に私が勉強になりました。
(後半)カール・ロジャースの来談者中心療法の超簡単なポイント説明。はっきり言うと、全然内容が足りないと感じました。本気でカウンセラーになりたいと思っているのであれば、ロジャース関連の著作は別途読んでおいたほうがいいのではないでしょうか。

④カウンセリング実践事例集(基礎編)
カウンセラーとしての仕事の枠組みを分かりやすく解説しています。仕事としてのケジメのつけ方、みたいなところです。なるほど、こういう視点も大切なのですね。

⑤開業サポートBOOK カウンセラーという仕事の始め方
簡単な開業案内です。カウンセラーという仕事で収入を得るための道のりみたいなものが簡単に示されています。病院や学校は基本的に「臨床心理士」資格がないとできませんから、企業内の人事部や個人で開業することをベースに参考にしたらいいでしょう。

⑥添削問題
DVD(2枚)
①ロールプレイ画面を見ながら自習練習
画像を見ながらポイントを一緒に言ってみたり、受講生のスキルを伸ばそうとする工夫があります。できれば問答部分ではなく、カウンセラーの基本スキルである傾聴基本姿勢(うなづき、あいずち、オウム返しや要約など)の部分があればなお良かったのです。
②心理テスト解説 テキストに出てきた心理テストの使い方と実施の仕方
心理テストの実施の仕方と進め方。例として分かりやすかったです。

上級心理カウンセラー
①交流分析・論理療法・・・理論の紹介とカウンセリング例
②認知療法・認知行動療法
③フォーカシング・内観療法
④ソリューション・フォーカスド・アプローチ、芸術療法

各理論の基礎中の基礎が簡単にまとまっていますが、はっきり言うとそれを現場で使うには、それぞれの学習機関で一定の知識とスキルと経験を得る必要があると感じました。この冊子だけで実践するのは、私だったらはっきり言って無理でしょうし恐くて出来ないです。

DVD(上記①~④×1=4枚)
各理論の紹介です。ロールプレイ画像を見ながら、理論の理解を深め、セリフの練習。私の専門は交流分析なので、他理論の進め方やセリフ・雰囲気が違っていて、結構勉強になり、面白かったです。ただし、これを観るだけではなく、別途専門の学習が必須と感じました。

ユーキャン/生活心理学講座

心理学を使って生活をよりよく快適にするという目的のために作られた講座と感じます。対象は心理学を初めて勉強する初心者向けの方で、日常生活お役立ち講座といって感じです。執筆者の先生方をはじめ、テキストの内容も心理学市民講座の通信版のような感じで、わかりやすく、丁寧にまとめられています。毎日の生活でモヤモヤしたり迷ったりして悩みを抱える方が自分の心を整理するために学習するのに適しているでしょう。ただし全般的な内容の紹介であることが多く、特にテキスト⑤~⑥についてはもっと深く勉強したい方はそれぞれの専門書を読むのがよろしいかと思います。また、テキストの事例やイラストなど、私は内容が少々古く感じてしまいました。
【取得資格】
特になし
【教材内容】
テキスト(2色カラー)×6冊

【テキスト】
①性格を理解する
性格について様々な角度から考察する内容。性格のタイプや性格テスト、性格の生かし方、人格障害などについて7つの事例に基づき解説を行っている。各章ごとに簡単な自己チェックテストもついていて、理解を深めやすい作りになっています。
②人間関係の心理学
これも同様に8つの事例から、人付き合いパターンやコミュニケーション裏表、対人魅力や対人不安、カウンセリングマインドやアサーティブについて解説しています。コミュニケーションの心理読み物的な内容だと思いました。
③ストレスとつきあう
8つの事例からストレスとは何か、いろいろなストレス、ストレスの心身の不調、管理職やサービス職、単身赴任などの事例、ストレスとの付き合い方など。ストレスについて事例をもとに分かりやすく解説しています。
④過去・現在・未来の自分探し
8つの事例で自分に対する理解を深めていきます。誕生から小学生、高校生、反抗期、大学生、中年期、老年期。それぞれの時期に抱えている心理的クライシスを分かりやすく解説しています。人の心がどのような過程で発達し、変化していくのか事例を入れながら分かりやすく解説しています。
⑤ほんとうの私らしさを求めて
事例をもとに実存主義的なアプローチやフロイトの無意識、ユングの内向・外向、タイプ論、こころの機能。シャドー(影)やペルソナ、夢分析まで解説しています。主にフロイトとユングの理論を中心に紹介しています。初心者にもわかりやすく丁寧に書かれていますので、私もとても参考になりました。ただし、私個人的には現在ではフロイトやユングのほかにも最近ブームになったアドラーやフランクルなど、多種多様なアプローチがありますので、その紹介も読んでみたかったと思いました。
⑥ステップアップの心理学
今までの内容をふまえ、より前向きに積極的に生きていくための心理学知識を紹介しています。セルフコントロール、自主性、自分史を書いてみる、問題解決のロジカルシンキング、ポジティブシンキング、創造性の発揮、自己実現など。

たのまな/メンタルケア心理士

学校の授業を通信講座にしたような内容と感じました。解剖生理学、薬剤など一般的にカウンセリングを学ぶ際には関係ないように思われる内容も含まれておりますが、勿論知らないよりは知っておいた方が良いと思います。そういった部分の学習内容は濃く、私も勉強になりました。肝心のカウンセリングについては少々消化不良に感じました。フロイトとロジャース以外の心理療法の解説もほとんどないので、初心者向け基礎知識入門編といった印象を受けました。この講座だけはないのですが、心理職として活動するためにはこういった通信で資格を取得するだけでなく、実地の体験学習やその他専門機関に一定期間通って学習することが必要かと思います、個人的には。また、病院との連携や病院内の勤務的な内容が時々出てきますが、当然ながらこの資格を取得するだけで病院で勤務することは難しいのは読んでいる皆様もご存知ではないかと思います。(『臨床心理士』資格が必須になっていることが多いので)
【取得資格】
メンタルケア心理士
(メンタルケア学術学会/認定)
【教材内容】
テキスト(モノクロ)×3冊
DVD×4枚

【テキストとDVDの内容】
①精神解剖生理学基礎
ストレスの解説、解剖生理学(骨・食道・胃など内臓、血管他)、生理心理学と認知心理学、薬理学。私の知らないことがたくさん出てきて、勉強になりました。
②精神医学基礎
さまざまな精神疾患(統合失調症やうつ病、パニック障害他)、発達心理学の各理論、性格における障害(パーソナリティ障害や不眠症他)身体疾患と精神症状(腎不全や脳卒中、認知症他)、薬剤論(抗うつ薬など)。忘れたときや判断に迷うときなど教科書的に使えそうに、まとまった内容です。
③カウンセリング基本技法
カウンセリング基礎知識、カウンセリングにおける倫理、カウンセリングと医療、心理療法基礎(フロイト、ロジャース)。内容的には少々とっちらかって、まとまっていない印象を受けました。
【DVD】
講師が前でパワポで講義するスタイル。放送大学の講義みたいな感じです。
①精神解剖医学(1)
なぜ解剖生理学を勉強する必要があるのか?クライアントから相談受けた際、体の不調を聞かれた時に専門知識で状態を見立てるため。身体の構造を知って適切な回答をするために必要とのこと。しかしカウンセラーは診察や診断は出来ないのであくまでも参考知識です。なるほど、と思いつつそのためにDVD1枚必要なのか? と感じてしまいました。
②精神解剖学基礎(2)
ストレスについての講義、消化(タンパク質・炭水化物・血糖・脂肪)のメカニズム、赤血球。私の詳しくない分野なので、とても勉強になりましたが、あれ、もう終わり? という感じで唐突に終わりました。
③カウンセリング基本技法(1)
チーム医療の説明、カウンセリングの分類、カウンセリングの流れ、心理療法の流れ、精神療法とは(進め方、ポイント)。しかし、このビデオだけで精神分析療法のカウンセリングを行うことはかなり難しいと感じました。実際には専門家につき、かなり学習をしないと無理のような気がします。
④カウンセリング技法(2)
来談者中心療法とは。かなり期待をして見たのですが、内容は講師による解説のみでしたので、これでは書籍を読めばいいのでは? と感じてしまいました(個人的意見です)。
③、④のカウンセリング技法DVDは技法、つまり実際のやり方を映像で見せてくれるのかと期待していましたが、そうではなく、講義とパワーポイントの一般的解説だけだったので、カウンセリング技法の学習ではなく代表的心理療法の紹介との印象を受けました。

スマイルコム/メンタルヘルスコンディショニング講座

メンタルヘルスに特化した内容の講座になっています。テキストもカラーで読みやすく工夫されて作られています。この講座の特徴は、心理学の理論のみの学習で終わらさずに、心理的ストレスによる身体の変化や不調までを分かりやすく説明していることです。現在ではメンタルヘルス不全を起こす原因はストレスによる自律神経の不調と言われており、ピンポイントでそこに着目していることは選択と集中が出来ていると感じました。また、レンタルする手間がかかるものの、ウェアラブルセンサで自分の自律神経の動きを測り、レポートしてくれるのは参考になるでしょう。添削問題はWEBで確認テストができるので、私のような面倒くさがりの人間には手軽で良かったです。メンタルヘルスに悩んでいる人、あるいはアドバイスする立場(人事部や社労士など)の方々は学んでおくととても役に立つと思います。
【取得資格】
メンタルヘルスコンディショナー
(一般社団法人/ハッピーライフカウンセリング協会&WINフロンティア 認定)
【教材内容】
テキスト(カラー)×4冊
DVD×4枚

【テキストとDVDの内容】
①心理学の基礎
心理学の発生から様々な理論の流れ、人の誕生から老年までの発達と成長における各理論や心理的クライシス、身体と心の密接なつながりなど。心理学の発達の歴史をポイントをまとめて上手に解説しています。講座の特徴上、これ以上詳しく勉強する必要はありませんのでちょうどよいボリュームだと感じました。
②臨床心理学
ストレスが進むことによる症状、ストレスに強くなるには、ストレス測定と評価の方法など。ドクターが患者に分かりやすく解説したようなテイストの内容になっています。ストレスとその対処の仕方などの各理論をシンプルに分かりやすく説明しています。個人的には理論だけなく、ワークの方法や書き込み用ワークシート、個人のチェックテストなども入っていたら、なおよかったのではないかと感じました。
③自律神経(1)
この講座の特徴である自律神経のテキスト。病気やメンタルヘルスを語るときには自律神経を抜きには語れないと思います。緊張を作る交感神経、リラックスの副交感神経のバランスが崩れるとき、不調がやってきます。そういう意味でも自律神経の働きを学習することはメンタルヘルスを学ぶ際には不可欠だと感じています。
④自律神経(2)
自律神経の整え方、呼吸法、朝/昼/夜それぞれの自律神経の改善方法を分かりやすく解説しています。資格名称にもなっているメンタルヘルスコンディショナーとはこういったメソッドを困っている人に適宜アドバイスできる人のことを呼ぶのでしょう。メンタルヘルス不全で悩んでいる方や病気の初期症状の方などに上手にアドバイスできる内容になっていると感じました。
【DVD】
①心の可視化と自律神経編
自律神経の動きを分かりやすく解説しています。
②ヨガ・瞑想編&③ストレッチ・呼吸編
画像と一緒に実施できるのでやりやすいです。実際にやってみると体が熱くなり、自律神経の変化が実感できます。このようなノウハウは知っておくととても役立つと思いました。
④食事編
先生の解説はとても分かりやすかったです。出来れば、各季節ごとのおすすめレシピ集などがテキストで別紙あればなお良かったと思います。

刀根先生まとめ

それぞれの講座の対象者は下記のように感じました。
①キャリアカレッジ 心理W資格取得講座はカウンセラーになりたい人の初心者向け講座
②ユーキャン 生活心理学講座は心理学を生活に生かしたい人向け講座
③たのまな メンタルケア心理士養成講座もカウンセラーになりたい人の初心者向け講座
④スマイルコム メンタルヘルスコンディショニング講座はメンタルヘルスに悩んでいる人、あるいはそれを指導したりアドバイスをする立場になりたい人向け講座
ただし、病院や学校でカウンセラーになるには『臨床心理士』資格がほぼ必須といっていいので、上記資格を取得するだけでは就職することは難しいと考えます。個人でカウンセリングルームを開設するのであれば、資格よりも本当の実力が問われますので、自分自身を磨き続けることが必須でしょう。
また、企業内(人事部など)、社労士などコンサルタントの方のキャリアアップとして資格取得したり学習することに向いていると感じました。

以上、いろいろ書きましたが、これはあくまで私見ですので内容のご確認・お問合せ等はご遠慮いただきたいと存じます。
ではでは、よろしくお願いいたしますm(_)m。


心理系通信講座&資格比較一覧表

講座の中身は刀根先生のブログを参考にされたらわかりやすいと思いますが、再度それぞれのポイントを各スクールのホームページを拝見して一覧表にまとめてみました。

『心理学の通信講座&資格比較一覧』(2018年4月時点の情報)

講座名称 メンタル総合信W資格取得講座 生活心理学講座 メンタルケア心理士®講座 メンタルヘルスコンディショニング講座
キャッチコピー 大学・大学院の心理学部6年分の学びから心理カウンセラーに必要なカリキュラムだけを厳選! 学んですぐ毎日の暮らしに活かせる心理学 ストレス社会で注目のメンタルケアを学んでメンタルケア心理士Rへ ココロも可視化の時代に
取得できる資格 ・メンタル心理カウンセラー資格
・上級心理カウンセラー資格
なし こころ検定R2級 メンタルヘルスコンディショナー(R)
主催団体 一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP) なし ・主催 メンタルケア学術学会・後援 一般財団法人生涯学習開発財団・後援 一般財団法人ヘルスケア産業推進財団 認定機関:一般社団法人ハッピーライフカウンセリング協会、監修:WINフロンティア株式会社、講座サポート:株式会社スマイルエデュケーション3
講座受講料 49,050円(税込)
※上記はネット申込み1万円割引の値段
35,000円(税込) 49,000円(税込) 48,600円(税込)
※最先端のセンサーによる健康測定サービス(16,200円)込み
資格受験料 ・メンタル心理カウンセラー5,600円(税込)
・上級心理カウンセラー5,600円(税込)
なし 7,700円(税込か税抜かは不明) 6,500円(税込)
教材 ●学習ガイドBOOK●テキスト6冊●対応事例集1冊●開業BOOK1冊●精神医学の基礎知識1冊●添削問題2冊●「ガイダンス」DVD1枚●「心理テストについて」DVD1枚●「カウンセリング実践」DVD1枚●「心理療法解説」DVD4枚●質問用紙●添削問題送付/返送用封筒 その他 メインテキスト:6冊、心理テスト&添削問題集、ガイドブック 1.講義DVD 全8枚 2.テキスト教材・精神医科学基礎・精神解剖生理学基礎・カウンセリング基本技法 3 冊3.ポイントグラフィックDVD 4.添削問題集(全6回) ◆受講ガイド1冊◆メインテキスト4冊◆サブテキスト2冊(自律神経セン7シング医学論文 1冊、COCOLOLOパーフェクトガイド1冊)◆オリジナルDVD5巻(1:ガイダンス 2:1「ココロの可視化と自律神経」編 3:2「ヨガ・瞑想」編 4:3「ストレッチ・呼吸」編 5:4「食事」編◆各種申請用封筒3種(Lifescoreサービス申し込み封筒、講座修了証申請用封筒、認定カード申請用封筒)
講師開発者 臨床心理士監修(個人名なし) 立教大学名誉教授の水口 禮治先生が監修 医療福祉コンサルタント&カウンセラー別府 武彦講師 監修:板生 研一WINフロンティア株式会社 代表取締役社長・博士(医学)、監修:駒澤 真人WINフロンティア株式会社 取締役CAO・博士(工学)
添削 12回 6回 6回 6回
標準期間 4ヶ月 6ヶ月 4ヶ月 3ヶ月

刀根先生のブログ記事と各講座のホームページやパンフレットの情報とでは、結構違いがあるようです(感じ方は人それぞれだと思います)。自分に合った教材かどうかを講座を購入する前に見極めることは相当難しそうですが、少なくとも上記の4講座は教材が届いてから8日以内であれば理由がなくても返品できる!とホームページに明記されていました。自己都合返品だと8日以内に送り返す手間がかかり、返送代金も負担しなければなりませんが、思っていたのと違う教材で勉強するよりはマシではないでしょうか。返品の前の注意点としては、テキストを折り曲げたり、DVDパッケージを開けたりすると返品不可!となりますので、テキスト類は折り目を付けないように確認しましょう。せっかく心理というココロの勉強をするスタート時点でイライラしちゃったりすれば、あまりにも残念ですので十分に納得したうえで学習を始めると楽しくココロのことが学べので良いと思います。

記事(初版 2018/4/27)  メンタルヘルスコンディショニング講座講師・佐々木幹

佐々木幹

佐々木幹メンタルヘルスコンディショナーⓇ

投稿者プロフィール

株式会社スマイルエデュケーション3代表取締役

大手民間スクールで約30年間スクール経営に携わり、販売マーケティングを皮切りに、商品開発室、教務室、学務室、通信教育センターの各部門責任者を歴任

現在は、自身が企画したメンタルヘルスコンディショニング通信講座の資格(メンタルヘルスコンディショナー)を取得し、「Live」「Love」「Smile」をかけ合わせた造語『LiLoveS』をコンセプトとしたハッピーライフカウンセリング協会と、学ぶすべての方の笑顔を目指すSmileCom(スマイルコム)のスクール運営を行う一方で、当サイト(メンタルヘルス情報サイト)の記事執筆を手掛けている。

メンタルヘルスコンディショニング講座はコチラ
https://smile-learn.com/product/

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コメント

    • はづき
    • 2019年 5月 22日

    心理学の通信講座だけでもいろいろな種類があることがわかり参考になりました。たくさんあってどれが良いのかわからないと思ってたので、自分の用途に合わせて受講する講座を選択する必要があることが分かりタメになりました。

    • 佐々木幹
      • 佐々木幹
      • 2019年 5月 22日

      はづきさん

      記事を読んでいただき、投稿ありがとうございます。< (_ _)>

      私が1番言いたかったのは、国家資格の公認心理師さえ医師や弁護士のような業務独占資格ではないので、どんな心理の通信講座を学んでも、そして資格がなくても、誰でも「私は心理カウンセラーです!」と名乗った瞬間から、心理カウンセラーになります。ということです。探偵さんなども同じですね。

      あと、「資格を取ればあなたもカウンセラーになれる!」という広告をたまに見かけますが、国家資格の公認心理師は受験資格を得るために実習時間だけで530時間以上が必要です。
      通信講座は実習ゼロの講座が多いと思いますが、実習もないのに「資格を取ればカウンセラーになれる」という講座広告を見かけましたらご注意ください。

    • おわ
    • 2019年 6月 13日

    そもそも心理カウンセラーになるために資格が必要ないということに驚きました。
    でもせっかく講座を受講するなら資格がとれるやつがいいな~。それぞれ金額も内容も違うとはいえ難しいですね。なるべく返品とかはしたくないし、お試し版みたいなのがあれば良いのにって思いました。

    • 佐々木幹
      • 佐々木幹
      • 2019年 6月 13日

      おわさん

      投稿ありがとうございます。
      そうなんです。「私は心理カウンセラーです。」と名乗れば、日本では資格がなくても心理カウンセラーになれるのです。

      心理の資格として最高峰である公認心理師は、国家試験ですし受験資格も厳格ですが、心理相談などは様々な分野・職種で行われている業務ですので業務独占資格にはできないようです。
      ちなみにアメリカの映画やTVではカウンセラーやセラピーがよく登場して活躍しており、日本のカウンセラー不足を指摘する声がありますが、アメリカの臨床心理士は州立資格で資格取得まで最短で10年間必要です。https://bit.ly/2Khf6AG

      ですから日本において心理資格は、あくまで自己紹介レベル(履歴書に記載できるレベル)にすぎず目安でしかありません。でも、資格取得をきっかけに「もっと知識もつけよう」「もっと経験を積もう」そして、「困っている人をサポートしよう」と努力することは、とても尊いことだと思います。

      医療連携なんて無理、心理カウンセラーとして傾聴しかできないけど治療は無理!ということを理解してなお、「心理資格が欲しい」「困っている人の役に立ちたい」と考え、心理資格の勉強されることはとてもすばらしいことです。おわさんが言われるように「お試し版みたいなのがあれば良い」という声を受けて、2,3分の授業映像などを公開している心理講座も増えてきていますが、結局は受講してみないとわかりません。

      宣伝みたいで恐縮ですが、当サイトが推奨するメンタルヘルスコンディショニング講座は、お試しの代わりにメンタルヘルス情報サイト(当サイト)を公開することにしました。日本の心理カウンセラーは、どんなに勉強しても医師にならない限り医療行為ができないので有効な治療はできないけど、ストレスに対する正しい知識を持ち、運動や食事など生活改善アドバイスができる人財をたくさん輩出できれば、うつやストレスに悩む人たちの笑顔が増えると信じています。
      (長文失礼しました。)

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